初めての一人暮らしに向けて住まい探しをする際は、右も左もわからないものだが、2回目以降は勝手がわかっているためスムーズに進んだりする。
では、住まい探しのベテランと初心者では、着眼点や内見する物件数などにおいて、どのような違いがあるのだろうか?
不動産情報サービスのアットホームはこのほど、過去2年以内に一人暮らしを開始した、および過去2年以内に新しい物件に引越しをした22歳~29歳(学生を除く)男女549名を対象に、住まい探しのきっかけや満足度、こだわりが強くなった物件の条件や設備についてアンケート調査を実施し、その結果を発表した。
本調査では、一人暮らしを経験した物件数が1件の人を「住まい探しデビュー」、一人暮らしを経験した物件数が2件以上の人を「住まい探しベテラン」と定義している。
住まい探しデビューの住まいを探すきっかけは「自立や自立心を養うため」が最多で、35.4%
現在の物件に引っ越したきっかけを聞くと、経験物件数3件以上の住まい探しベテランは「転職や転勤」が4割以上で最多である一方、デビューは「自立や自立心を養うため」が最多となった。
住まい探しベテランの物件満足度は、最初より現在の物件が全体的に高い
住まい探しベテランの物件満足度は、最初に一人暮らしをした物件と比較すると、現在の物件に対する満足度が全体的に高いことがわかった。住まい探しデビューの物件満足度は、36.5%と3割を超えていた。
Q. 【現在の物件】と【最初に一人暮らしをした物件】の満足度を教えてください。
経験物件数3件・4件以上の住まい探しベテランは「通勤・通学の便利さ」を重視
住まい探しベテランが最初の物件と現在の物件を比較して、物件を選ぶ際にこだわりが強くなった条件をみると、経験物件数3件・4件以上は「通勤・通学に便利」が上位に入った。一方、こだわらなくなった条件では「2階以上」「最上階」が上位に入っており、引越しの回数を重ねるごとに階数に対するこだわりが薄まっているようだ。
また、こだわりが強くなった設備をみると、経験物件数2件・3件は「モニタ付インターホン」を重視する傾向がわかった。一方、こだわらなくなった設備では、経験物件数3件・4件以上の上位に「フローリング」がランクインしていた。