ウェザーニューズから、2024年の桜の開花は九州や四国で平年並、その他広い範囲で平年より早まるとした「第五回桜開花予想」が発表された。本稿では、その概要をお伝えする。
3月19日に東京から開花、開花時期は平年並〜平年より早まる予想
各都市の桜開花予想
2024年の桜の開花は平年より早まるところが多い予想だ。特に北陸や北日本では平年より一週間以上早まるところが多い見込み。一方、九州や四国では平年並のところが多く、静岡では平年よりやや遅くなりそう。東日本と北日本を中心に記録的な早さで開花した昨年と比べると遅くなる。
先週から今週にかけては気温の変動が大きくなり、桜のつぼみの生長は昨年と比較すると同じか遅いペースで進んでいる。
この先一週間の気温は平年よりやや低い予想で、つぼみの生長が足踏みするが、3月中旬以降は気温が平年並から平年よりやや高くなる予想で、開花に向けたつぼみの生長が加速していく見込みだ。
名所の桜開花予想
開花の一番手は3月19日の東京で、21日に福岡、広島、名古屋、岐阜が続く。3月下旬に西日本や東日本、東北南部で続々と開花を迎えていきそうだ。
4月上旬には東北北部でも咲き始め、4月中旬には北海道に桜前線が上陸して、4月19日に函館で開花する予想。
開花から5〜10日で満開を迎えるところが多く、満開も平年より早まるところが多い予想となっている。
平年並の時期に開花を迎える九州や四国では満開の時期も平年並となる。北陸や北日本では平年より一週間以上早く満開を迎えるところが多い予想のため、お花見の計画は早めに立てるのがおすすめだ。
なお全国1100か所以上のお花見名所の開花・満開予想はウェザーニュースのアプリやウェブサイトの「さくらCh.」からチェックできる。
■第四回(2/28発表)からの変化点
3月上旬の気温が平年より低い傾向となっていることや、つぼみ調査による全国のつぼみの生長具合を反映させ、全国的に開花予想日を1〜2日遅らせた。
■「桜のつぼみ調査」による桜の生長状況
「桜のつぼみ調査」(※)の結果、全国的に「まだ小さく硬い」つぼみが最も多かったものの、先週よりも「先が黄色に」や「先が緑に」変化したつぼみの割合が増えた。
西日本や東日本では2〜3割のつぼみに変化が現れており、東北でも1割ほどのつぼみに変化が出てきている。昨年と比較すると同じか遅いペースで生長が進んでいる傾向だ。
北海道では前回に引き続き、すべてのつぼみが「まだ小さく硬い」状態だった。
この先一週間は気温の低い日が続くため、つぼみの生長が足踏みするが、3月中旬以降は気温が上がり、開花に向けてつぼみが大きく変化してくる見込みだ。
関連情報
https://jp.weathernews.com/news/46115/
構成/清水眞希