Appleは、iPhoneのみを使って写真や映像を撮影するキャンペーン「iPhoneで撮影 ― Shot on iPhone 」の一環として、全編iPhone 15 Proを使って撮影したショートフィルム『ミッドナイト』を公開した。
主演の賀来賢人をはじめ、小澤征悦、加藤小夏ら実力派の俳優陣が出演
本作は、”マンガの神様” 手塚治虫の隠れた名作「ミッドナイト」を実写化したもので、三池崇史監督がそのストーリーに息を吹き込んだ。
主演の賀来賢人をはじめ、小澤征悦、加藤小夏ら実力派の俳優陣とともに、iPhone 15 Proのパワフルなカメラが、壮大かつ、鮮明に色彩を映し出し、躍動感のある19分のショートフィルムが誕生した。
■ストーリー
舞台は夜の東京。もぐりのタクシードライバー「ミッドナイト」は、若い女性トラック運転手「カエデ」と出会う。カエデがとある事情で命を狙われていることを知ったミッドナイトは、「第5の車輪」を持つ改造タクシーで彼女の逃亡に手を貸すことに。ネオン煌く東京で繰り広げられる一夜限りのカーチェイスをiPhone 15 Proのカメラが捉える。
■監督
三池崇史
大阪府八尾市出身。作品数は100以上。海外での評価も高く、カンヌ国際映画祭コンペティション部門に『一命』(11) と『藁の楯 わらのたて』(13) 、ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に『十三人の刺客』(10) が選出された。代表作には『クローズZERO』シリーズ(07/09)、『悪の教典」』(12)などがある。
■出演
賀来賢人
1989年東京都生まれ。2009年映画『銀色の雨』で初主演。TVドラマ『クローバー』では主人公・美咲隼人役を演じる。以降、『今日から俺は!!』、『TOKYO MER~走る緊急救命室~』、『SPY×FAMILY CODE: White』、『忍びの家 House of Ninjas』など映画、ドラマにて活躍中。
小澤征悦
1974年生まれ。カリフォルニア州出身。ドラマ『警部補ダイマジン』(23/EX)、映画『春に散る』(22)など。J-WAVEにて毎週土曜11時~『BMW FREUDE FOR LIFE』放送中。4月から放送の連続ドラマ『アクマゲーム』(NTV)に出演。
加藤小夏
1999年東京都生まれ。「I”s」で連続ドラマ初出演。近年ではNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の出演を皮切りに、映画『身代わり忠臣蔵』『コーヒーはホワイトで』(主演)など、多くの作品に出演。
原作『ミッドナイト』とは
1986年5月から1987年9月に手掛けられ、手塚治虫最後の週刊誌連載作品でありながら、これまで映像化されていなかった隠れた名作。
「夜はいろいろな顔を持っている。その顔をひとつひとつのぞいていく男がいる。その名はミッドナイト」というプロローグで始まるこの物語は、深夜の街を走る無免許のタクシードライバー「ミッドナイト」が出会う、奇妙な乗客の姿を描いたヒューマンドラマ。
ネオン輝く東京の街を、どんな道でも走ることができる「第5の車輪」を搭載した特別仕様のタクシーで駆け抜け、困難を乗り越える。
■三池崇史監督コメント
手塚先生は、エンターテインメントを志す者にとって神のような存在です。先生の作品を「iPhoneだけで実写化する」という大冒険、とても幸せに思っています。企画をいただいた時、「iPhoneだけで映画が出来るのだろうか?」という不安もありましたが、その機能をテストする中で不安は消し飛ばされ、撮影が始まる頃には「iPhoneだからこそ生み出せる映画になる」と確信していました。撮影が始まるとスタッフ全員がiPhoneの表現力に魅了され、クリエイターとして楽しく充実した時間を楽しみました。
アクションモードは、躍動する者の表情を的確に捉え、心を映し出すモードです。例えば、カエデが父親の不吉な知らせを聞いて駆け付けるというシーン。激走する少女。その全力で走る姿にiPhoneは彼女の「驚きと不安」、「嘘であってほしい」という感情を映し出しました。通常のスタビライザーの機能を超えた優れた表現力です。しかも画質の劣化も感じさせない。魔法のようなモードです。
シネマティックモードは、ルックを映画的にする機能なのですが、それよりも撮影後にフォーカスを調整できる機能に感動しました。撮影後に自分の好きな所に、好きなタイミングでピントを合わせることができる。このような通常の撮影機材では不可能な機能がどんどん追加され、映画人の常識を打ち破ってくれることを期待しています。
■「ミッドナイト」本編はこちらから
かつてない撮影手法を可能にしたiPhone 15 Pro
アクション満載の本作には、以下のようなiPhone 15 Proのあらゆる最新のカメラ機能が活用されている。
■暗い場所での撮影
長年にわたり、iPhoneはスマートフォンの中で最高品質のビデオ撮影を提供してきたが、ProRes Log エンコーディングにより、明るさが足りない場面でのビデオ撮影やアクション撮影の体験がさらに向上した。通常の撮影でも容易ではない夜間の撮影も、iPhone 15 Pro シリーズは被写体を鮮明に捉え、特に本作の夜のシーンでは 強力な味方となっている。
■アクションモード
手持ちでカメラが揺れても映像はなめらか。アクションモードを使えば、動きながらビデオを撮影している時でも、大きな揺れ、動き、振動に合わせて調整を行ない、驚くほどなめらかなビデオを撮影できる。加藤小夏さん演じるカエデが、父の訃報を知りエモーショナルに走り抜けるシーンでは、撮影カメラマンがiPhone 15 Pro Maxを手持ちで並走しながら撮影。このアクションモードが効いているおかげで、まったくブレのない映像に仕上がっている。
■シネマティックモード
人物から人物へを自動で切り替え。シネマティックモードを使えば、プロアマ問わず映像製作の経験やスキルがなくても、人物、ペットなどの被写体を自動でピントが変化する被写界深度 (美しいボケ効果を映し出す効果) と共に撮影できる。幻想的なシーンを撮影したり、クリエイティブなコントロールもできるように、ピントは撮影中にも撮影後にも変更可能だ。 このシネマティックモードが活きている象徴的なシーンは、冒頭で賀来賢人さん演じるミッドナイトと加藤小夏演じるカエデが、2人で屋台で話している時に、それぞれの顔にあたるピントが自動で自然に変わっていくところなどがある。
■5倍光学ズーム
離れた場所からでも迫真のクローズアップ。iPhone 15 Pro Max は、 iPhone 史上最も長い120mmの焦点距離の光学ズームレンズを備えたカメラシステムを搭載し、より離れた距離の被写体を捉えることが可能だ。さらに、第 2 世代のセンサーシフト光学式手ぶれ補正を備えているので、 望遠撮影であり がちな手ぶれで悩まされることもない。実際のカーチェイスで主演の賀来賢人さんのドラマチックな表情を素早くズームするというシーンでこの機能が活かされた。
■映像制作者のためのプロワークフロー
Phone 15 Proモデルの新しいUSB-Cコネクタは、USB 2よりも最大20倍速いUSB 3の速度(※)によって驚異的な性能を発揮する。また、ProResビデオを外部ストレージに直接録画でき、最大4K 60fpsのさらに高い撮影オプションを実現し、iPhoneをメインカメラとして使う撮影現場により優れた柔軟性をもたらす。iPhone 15 ProはLogエンコードの新しいオプションも導入し、カラーワークフローの世界標準であるACES(アカデミーカラーエンコーディングシステム)に対応した世界初のスマートフォンでもある。この新しいビデオフォーマットとともに、これまで不可能だったパワフルなプロのワークフローを実現している。
※オプションのUSB 3ケーブルを使用した場合
■iDARスキャナ
このテクノロジーは、低照度の撮影シーンでのオートフォーカスをこれまでよりも6倍向上させたことで、写真やビデオの精度を高め、撮影時間を短縮する。また、ナイトモードのポートレートを可能にし、明るさの足りない場面での美しいボケ効果を表現。さらに、本作のポストプロダクションでは、「第5の車輪」を備えたミッドナイトの特殊なタクシーの3Dモデルベースの制作に、iPhone 15 Proシリーズに搭載のLiDARスキャナを使用するなど、かつてなかった手法も取り入れられている。
■長持ちするバッテリーと驚異的な耐久性
フル稼働のプロにも日常使いでも、フルパワーのバッテリー。これだけ多くの先進機能が加わっても、iPhone 15 Proのバッテリーはこれまで通り一日中使え、プロにふさわしいパワーを備えている。さらに、チアニウムのデザイン、スマートフォンの中で最も頑丈な背面ガラス、業界をリードするCeramic Shieldの前面を組み合わせ、最も激しい作業にも耐える。
■プロでも初心者でも使える機能
iPhone 15 Proのビデオ撮影機能は、非常に高価なプロ仕様のカメラに匹敵する独自のパワーを備えている。初心者でもiPhoneを手にすれば、直感的に使えるだけでなく、素晴らしい映像を撮影することが可能。これだけこの驚くほどの誰でも使えるワークフローの幅を提供するものは類を見ない。
関連情報
https://apps.apple.com/jp/story/id1727978506
構成/清水眞希