日曜大工・DIYで欠かせない工具の1つに「のこぎり」がある。今は、大工さん御用達の伝統的な両刃のこぎり以外にも、コンパクトでよく切れるものがいろいろあり、ダイソーでも何種類か販売されている。今回は、主要な製品を実際に使って性能を検証してみた。
本格使用にはちょっと厳しい「木工用のこぎり(刃渡り210mm)」
「木工用」とあるとおり、木材専用ののこぎり。引き切り(引きながら切る)タイプで、とにかく軽い。刃渡りも21cmあって、ストロークもしやすそうだ。
ダイソーの「ヒノキ工作板」(幅7cm×厚さ1cm)を用い、切れ味を確認してみた。ヒノキは、スギよりは硬い木材だが、木材全体からみれば、かなり柔らかい部類に入る。「楽勝だろう」と思いきや、これが非常に切りにくい。努めてゆっくり慎重に切り始めたが、なかなか切り込めずフラストレーションがたまる。
切り込んだ後も、なかなか進まず、左右にぶれる。最後まで切る前に結論は出た―「これは厳しい……」。庭木(生木)の細めの枝ならいいかもしれないが、日曜大工にはおすすめできないというのが正直なところ。
■商品詳細
商品名:木工用のこぎり(刃渡り210mm)
価格:220円
原産国:中国
材質:カーボンスチール、ABS樹脂
商品サイズ:全長33cm、刃渡り22cm
種類:オレンジ、青(グリップ部分)
商品ページ:https://jp.daisonet.com/products/4549131427110
意外なほど切れ味のよい「木工用折り込み鋸」
使わないときは刃を折り込んで、コンパクトに収納できるのこぎり。刃自体は、上の「木工用のこぎり」と似ているが、柄の長さのわりに刃渡りは17.5cmと短め。
こちらも「ヒノキ工作板」を切ってみた。「木工用のこぎり」と同じような刃なので、正直期待していなかったが、意外なほど切れてびっくり。330円の価格相応の限界はあるが、DIYの実用に耐える商品と評価したい。
■商品詳細
商品名:木工用折り込み鋸
価格:330円
原産国:中国
材質:炭素鋼、ポリプロピレン、TPR
商品サイズ:全長約40cm、刃渡り17.5cm(折り込み時は全長22.5cm)
種類:-
商品ページ:https://jp.daisonet.com/products/4550480244365
薄手の素材に最適な「のこぎり カッタータイプ」
いわゆる「折る刃式」カッターナイフとそっくりなのこぎり。ダイヤルを緩めて刃を引き出す機構も同じだが、刃は折れず、約8cmの1本刃となっている。ごつい「木工用折り込み鋸」とは真逆のかよわい印象だが、意外にも切れ味はいい。ただし、厚手の板は時間がかかるので、薄いベニア板やプラスチック板向けとなる。
■商品詳細
商品名:のこぎり カッタータイプ
価格:110円
原産国:中国
材質:スチール、ABS、ポリスチレン
商品サイズ:全長約16.8cm、刃渡り約8cm
種類:-
商品ページ:https://jp.daisonet.com/products/4549131415469