DIME MAGAZINE
「老後2000万円問題」が取り沙汰されたこと、今年1月から新NISA制度がスタートしたことなどを受けて、世間では「資産運用」への関心が高まり続けている。
こうした中、管理部門・士業に従事している人は「資産運用・投資」と、どのように向き合っているのだろうか？
MS-Japanはこのほど、全国の管理部門・士業人材301名を対象に「資産運用・投資の実態調査」を実施し、その結果を発表した。
「8割」以上が投資経験アリ。特に「管理部門」は実施率が高い！
現在の投資状況に関する項目では、「73％」が現在投資をしており、過去に経験がある人も含めると「82％」がこれまでに投資経験があるという結果に。
また職種によっても違いがみられ、現在投資を行っている人の割合は、管理部門が73％、管理部門以外の職種では45％と、30ポイント近くの差が明らかになった。
さらに収入と投資状況は相関がみられ、年収200万円未満の方の投資した経験が6割未満であるのに対し、1000～1499万は8割、1500万円以上では100％に増える結果となった。
年収700万円台までは、過半数が「月3万未満」で投資
続いて、投資を実施している人に対し、月の投資額、投資理由、投資先等の運用実態に関する調査を行った。
まず「月の投資額」に関する項目では、月に「1万円～3万円未満」投資している人が最も多く、全体の3割を占めた。
収入別では、「年収799万円以下」の人の投資額は、「月3万円未満」が半数以上を占めるのに対し、「年収800万円」を超えると過半数が「月5万円以上」を投資していることがわかった。
投資をする理由は「老後への備え」が半数
続いて「投資をする理由」に関する項目では、最も多かったのは「老後への蓄え（47％）」。次点の「預金よりも利回りがよさそう（26％）」に対しても2倍近くの人が選択し、大きく差があらわれ、2019年に金融庁が発表した「老後2000万円問題」を皮切りに、投資によって老後資金を貯めようとする人が増えていることがわかる結果となった。
投資先は、1位「株式投資」2位「NISA」
現在利用している金融商品に関する調査では、最も利用されているのは「株式投資（48％）」、ついで「NISA（46％）」、「投資信託（37％）」、「保険商品（20％）」、「iDeCo（20％）」と続く結果となった。
新NISAは、約半数が「内容までは知らない」
今年開始した新NISAの認知度は「内容まで知っている（51％）」が過半数となったものの、「新制度になったことは知っているが、内容は知らない（44％）」と「知らない（5％）」を合わせて49％が内容を知らないことがわかった。
さらに、新NISAへの移行率は「8割以上」にのぼることも明らかになった。
＜調査概要＞
調査方法：WEBアンケート
調査対象：全国の管理部門・士業
調査テーマ：管理部門・士業の「資産運用・投資」実態調査
有効回答数：301名
調査実施日：2024年1月16日～1月22日
調査主体：株式会社MS-Japan
出典元：MS-Japan調べ
構成／こじへい
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