東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県からなる首都圏エリア。同エリアにおいて、賃貸物件を借りて住んでいる人、持ち家を購入して居住している人にとって最も「住み心地が良い街」とは、それぞれいったいどこになるのだろうか?
大東建託はこのほど、過去最大級の居住満足度調査を行い、その結果を「借りて住んだ&買って住んだ街の住みここちランキング2023<首都圏版>」として発表した。
本満足度調査は、2019年~2023年の期間、首都圏(東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県)に居住する20歳以上の男女合計256,515名を対象に集計したものだ。
「借りて住んだ街(駅)の住みここち」トップは、松原
「借りて住んだ街(駅)の住みここち」ランキングにおいて、1位は東京都世田谷区に位置する松原で、唯一偏差値80台の極めて高い評価を得ている。2位は、東京都港区に位置し、銀座線・千代田線・半蔵門線の3路線が乗り入れている表参道、3位は近接駅の築地・東銀座・築地市場・新富町を統合した築地・新富町Aとなった。
トップ10の駅のうち、9駅が東京23区に位置する駅だが、9位の若葉台は、唯一神奈川県に位置する駅となった。
「借りて住んだ街(自治体)の住みここち」トップは、2年連続で東京都中央区
「借りて住んだ街(自治体)の住みここち」ランキングにおいて、1位は2年連続で東京都中央区となり、唯一偏差値70台の高い評価を得ている。2位も2年連続で東京都文京区、3位は東京都武蔵野市となった。トップ10のうち、7つは東京都の自治体だが、それ以外では7位に神奈川県横浜市都筑区、9位に千葉県浦安市、10位に埼玉県さいたま市浦和区と、首都圏の各県からランクインしている。
「買って住んだ街(駅)の住みここち」トップは、3年連続でみなとみらい
「買って住んだ街(駅)の住みここち」ランキングにおいて、1位は3年連続で神奈川県横浜市西区に位置するみなとみらいとなり、唯一偏差値80台の極めて高い評価を得ている。2位も3年連続で、東京都港区に位置し、南北線と三田線の2路線が乗り入れている白金台。3位は、2年連続で東京都港区に位置する赤坂A(近接駅の赤坂・赤坂見附・溜池山王を統合)となった。
トップ10内で、5位の北山田(昨年11位)、7位の代々木上原(昨年13位)、8位の九品仏(昨年は累計回答数が20名未満でランキング集計対象外)が新たにランクインしている。
また、トップ10のうち7つは東京都23区内に位置する駅だが、1位のみなとみらい、4位の元町・中華街、5位の北山田はいずれも神奈川県横浜市に位置する駅となった。
「買って住んだ街(自治体)の住みここち」トップは、3年連続で東京都中央区
「買って住んだ街(自治体)の住みここち」ランキングでは、ともに3年連続で、1位が東京都中央区、2位が東京都文京区となった。トップ2の自治体は、いずれも偏差値70台の高い評価を得ている。3位は東京都港区となった。
「借りて住んだ街」は都心の街、「買って住んだ街」は郊外の街を重視。回答属性による評価の違いも
「借りて住んだ街」では、上位に中央区や渋谷区など多くの人が集まる繁華街のある都心の街がランクインしている。一方、「買って住んだ街」では、千葉県や神奈川県の街なども上位にランクインしており、郊外の街も評価されている。これは、回答者の婚姻歴や子どもの有無についての属性の割合が賃貸と持家居住者で異なっており、結婚して子どもがいる世帯は郊外の街を評価している傾向があるようだ。
借りて住んだ街(自治体)の住みここちランキング〈1位~50位〉
買って住んだ街(自治体)の住みここちランキング〈1位~50位〉
構成/こじへい