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どこまで音色は変わるのか?自分のアバターを作ってVR環境で音を補正するfinalの「自分ダミーヘッドサービス」体験記

2024.03.07

自分のアバターを作りVR音環境で補正値を計算する

finalがサービスを開始した「自分ダミーヘッドサービス(JDH)」は同社のフラッグシップイヤホン「ZE8000」に対して個人に合わせた調整をおこない主に音色を向上させるサービスで、final本社に2度行く必要があり、料金も5万5000円とかなり高価である。個人の身体形状に合わせたパーソナライズによって、音質を向上させるイヤホンは他にも存在する。自分ダミーヘッドは、それらの手法とどこが異なり、どんな効果が得られるのだろうか。プレス向けの先行サービスでその効果を体験してきた。

final技術主幹の濱﨑公男さんによると、イヤホンの音は人によって聞こえ方が違ってくる。その理由は人によって外耳、頭、肩などの形が異なるからであり、それを計算に入れないとfinalが設計した通りの音が再生されない。理想はイヤホンのユーザーを無響室のような測定環境に入れて、さまざまな測定や主観評価をおこない、測定結果を反映した補正値を入力したい。これを実施するには色々と無理があるので、ユーザーの身体形状を3Dスキャンして自分ダミーヘッドを形成、これをVR空間に配置してVR音環境を作り、様々なシミュレーションをおこない補正データを作成して「ZE8000」に保存するという。サービスが2日に分かれているのは、初日に測定をおこない、2日目は補正後の音を聞いて、微調整を実施するためだという。

DAY1で上半身の測定と耳の中を測定

1日目は上半身と耳の測定がおこなわれる。最初にどんなことをするのかの説明を受けて、持参した「ZE8000」を預けて、代替品を受け取る。まずスマホのカメラ機能を使って3段階の高さから360度をスキャンする。当人は座っているだけで、椅子の方が回転してくれる。その後で、より精密なデータが必要になる耳だけを3Dスキャナーを使って測定する。最後は別室に移動して耳の中を測定。この過程は独自のノウハウがあるため撮影禁止だった。スピーカーから測定用の音が聞こえるが、こちらで何かする必要はなく、座っているだけで測定は終了した。

2日間の内容についてのレクチャーを受ける。質問にも答えてもらえた

位置を変更してスマホのカメラ機能と専用アプリを使って上半身の3Dデータを収集する

頭の形を正確に測定するため幾何学模様の帽子を被る。頭頂には測定の基準に使う立方体が乗っている

ハンディタイプの3Dスキャナーを使って左右の耳の形をスキャンする

ほぼリアルタイムで外耳の形が3Dでモニターに浮かび上がってきた

完成した頭部と両耳の3D画像、頭部より外耳の方が緻密に測定されている。実際は胸部までの3D画像を作成しているが、ここでは頭部のみを表示

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