KDDIは、ソニー・ホンダモビリティと、コネクティッドビジネスの推進を目的に協業を開始したことを発表した。今後、KDDIは、ソニー・ホンダモビリティが2025年に販売を予定している新ブランド「AFEELA」初の量産モデルに、同社のグローバル通信プラットフォームを提供する。これにより、「AFEELA」が目指すエンターテインメントとグローバル展開を支援していく。
「AFEELA」のエンタメ体験・グローバル展開を通信プラットフォームで支援
自動車産業は日本が誇る世界的な産業であり、日本経済と雇用を支える戦略産業の1つで、近年では、Connected(コネクティッド)、Autonomous(自動化)、Shared(シェアリング)、Electric(電動化)の「CASE」と呼ばれる4つの領域で技術革新が進んでいる。
コネクティッドカーの新車販売台数は拡大傾向にあり、スマートフォンとカーナビを連携させるサービスなど、ニーズも多様化。車は単なる移動手段ではなく、ユーザーごとにパーソナライズされた車内環境や運転以外のエンターテインメント体験が求められているため、「通信」と「車」が繋がり続けることが益々重要となる
そのような背景から、KDDIとソニー・ホンダモビリティは、コネクティッドビジネスの推進を目的に協業を開始。KDDIは、グローバルIoT領域での豊富な経験から、利便性の高い新機能を追加したグローバル通信プラットフォームを提供し、「AFEELA」の目指すエンターテインメント体験の提供とグローバル展開を支援していく。
グローバル通信プラットフォームは、日本におけるKDDIの5G通信との接続に加え、各国通信キャリアが提供する5G通信に対応している。5G通信とグローバル共通のインターフェースの提供により、「AFEELA」が提供するゲームや映画などのエンターテインメントがより快適に、各国・地域共通の設計で体験可能となるため、ユーザーのCX向上につながる。
なお、ソニー・ホンダモビリティの取締役 専務である岡部宏二郎氏は、本協業について、次のようにコメントしている。
「AFEELAはプレミアムブランドにふさわしいハードウエアと、AIを活用したAD/ADAS、その上で創造的なエンタテインメント空間としてのモビリティを追求します。その実現のため、モビリティが定常的にネットワークに接続されていることが重要であり、これまでになかったような大容量・低遅延な通信が不可欠です。SHMがグローバルで高品質なモビリティ・サービスを提供していくにあたり、効率的な運営を可能にするワールドワイドな通信ソリューションを重視しています。今回はこうした思いからKDDIのグローバル通信プラットフォーム、および各地域のMNOとの強固な関係に期待しています」
関連情報
https://www.kddi.com/
https://www.shm-afeela.com/ja/
構成/立原尚子