2024年1月より始まった新NISA制度。投資への関心が高まり、既に口座を開設した人もいれば、口座を開設しようかどうか迷っている人もいることだろう。
では実際のところ、どれくらいの人が新NISAの口座を開設したのだろうか?また、口座を持っている人は、具体的にどのような商品に投資をしているのだろうか。
バイアンドホールドはこのほど、30歳~59歳の男女3,000人を対象に「スタート1カ月での新NISA利用の実態調査」を行い、その結果を発表した。
22%が新NISA口座を開設、17%が今後開設予定
「新NISA口座を開設していますか」と質問したところ、「開設している」が22%、「今後開設する予定」が17%となり、39%と約4割の人が新NISAの口座開設意向を持っていた。一方、「開設していない」と回答した人は61%となった。
投資枠の利用状況は「つみたて投資枠」のみが46%で最多
新NISA口座を「開設している」と回答した660人を対象に「つみたて投資枠と成長投資枠のどちらを利用していますか」と尋ねたところ、「つみたて投資枠」が46%で最多となった。以下、「つみたて投資枠と成長投資枠を併用」(30%)、「成長投資枠」(16%)と続いた。また、「つみたて投資枠」の利用者は合計で76%、「成長投資枠」の利用者は合計で46%であることがわかった。
投資先TOP3は「投資信託(米国株)」、「投資信託(全世界株)」、「個別株(日本株)」
新NISA口座を開設している660人に対して「具体的にどのような商品に投資していますか」と複数回答可で質問したところ、「投資信託(米国株)」(37%)、「投資信託(全世界株)」(33%)、「個別株(日本株)」(32%)がトップ3となった。以下、「投資信託(日本株)」(18%)、「個別株(米国株)」(14%)と続いた。「投資信託(全世界株)」の約6割が米国株への投資であることを考慮すると、米国株と日本株に人気が集中していると言えそうだ。
年間投資額は54%が「100万円未満」を予定
新NISA口座を開設している660人に対して「今年一年間で新NISAを利用して合計いくらを投資する予定ですか」と質問した。その結果、「10万円~30万円未満」が16%でトップ。以下「未定」(14%)、「30万円~50万円未満」(12%)が続いた。また、9%の人が年間投資枠の上限である「360万円」と回答。他方、過半数の54%の人が「100万円未満」と回答したこともわかった。
つみたて投資枠の利用額は上限の「10万円」が19%で最多
新NISAで利用しているサービスとして「つみたて投資枠」、「つみたて投資枠と成長投資枠を併用」と回答した504名に対し、つみたて投資枠での月々の積立金額を聞いた。
その結果、上限額の「10万円」と回答した人が19%で最多となった。以下、「3万円~4万円未満」(16%)、「2万円~3万円未満」「1万円~2万円未満」(ともに13%)と続いた。また、全体としては「5万円未満」と回答した人の合計が66%となった。
<調査概要>
調査期間:2024年2月9日
調査手法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象:30歳~59歳、男女
サンプル数:3,000人
調査会社:アイブリッジ株式会社
※調査結果は小数第1位で四捨五入しているため合計が100にならない場合がある
出典元:株式会社バイアンドホールド
構成/こじへい