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SEVENTEENはなぜ神曲が多いのか?「自主制作アイドル」だからこそ成せるスタンスの一貫性

2024.03.02

SEVENTEENの楽曲はなぜ神がかっているのか

SEVENTEENの楽曲はポジティブになれるものが多いと思う。

特に「VERY NICE(아주 NICE)」は、落ち込んでいる時や元気になりたい時に聞いてほしい一曲。「今日一日もすごく楽しかったよ 次のデートの日もはやく来たらいいな 家に送ってあげる道がすごく短い 明日この時間にまた会おうね」と、恋をしている男の子の心情をさわやかに描いている歌詞がとてもかわいいし、エネルギッシュなパフォーマンスは、見ているだけで元気になれる。

「VERY NICE(아주 NICE)」はSEVENTEENのライブでアンコールに歌われることが定番となっているのだが、メンバーはサビ部分を何回も何回も歌い続けるのがお決まり。一旦ステージから捌けて公演終了と見せかけて、またステージに戻ってきて歌ってくれたりする。ちなみにCARATの間ではこのなかなか終わらないアンコールのことを、「無限アジュナ」(※曲名が韓国語で「アジュナイス」のため)と呼んでいる。

SEVENTEENは本当に神曲だらけなので何十曲でも紹介したいところだが、昨年リリースした「孫悟空(Super)」について書きたい。個人的に「孫悟空(Super)」の歌詞も曲調もダンスも大好きすぎて、昨年(そして今も)何回MVをぶん回したかわからない。

この楽曲は、試練と挫折を体験しながらもアップグレードしていく孫悟空と、常に成長し続けているSEVENTEENを共鳴させた一曲。「力尽きて倒れても 諦めることを知らずに暴れてる」や、「I luv my team I luv my crew 走り続けられるもっともっと」など、がむしゃらな歌詞が印象的だ。

あえて言葉を選ばずに言えば、「デビューして8年のすっかりベテランアイドルなのに、まだこんなに全力投球な熱い曲を歌ってくれるの!?」と衝撃を受けた。200人以上のダンサーたちと踊り狂っているMVも圧巻で、やっぱり彼らはデビューから何年経とうが、いつまでたっても「全力プロ集団」なのだと実感する。

ライブでは「I luv my team I luv my crew」の部分を、CARATが一緒に歌えるのも一体感が感じられて好きだ。そして「孫悟空(Super)」が収録されたミニアルバム『FML』は、累積629万枚以上(※2024年2月時点)を売り上げ、K-POPの単一アルバムとしては歴代最多売上を記録した。

また、日本のCARATにとってうれしいのは、日本オリジナル曲も神曲だらけなこと。紅白でも披露した「舞い落ちる花びら」は、切ない歌詞とメロディに心を撃ち抜かれる一曲。「君へと舞い落ちてくよ 今すぐ会いたい」と、13人が一枚一枚の花びらのように舞う姿がとても美しい。WOOZIがこだわり抜いて作っている日本語の歌詞は、なんの違和感もなくスッと耳に入ってきて心地よい。

YouTubeで見せつけるバラエティ力も語らずにはいられない

これだけでもSEVENTEENは魅力たっぷりなアイドルなのだが、さらに彼らは「全員おもしろい」という最強の武器も持っているから無敵だ。彼らは「GOING SEVENTEEN」というYouTubeで配信中のバラエティ番組を持っているのだが、メンバーが同時に話したり、とにかくみんなが爆速でボケたりつっこんだり、たまにけんかが勃発(!?)したりするので、日本語字幕を読むのが追いつかない。追いつかないため、一時停止したり何回も巻き戻ししたりしながら番組を見ている。

正直、「GOING SEVENTEEN」を見ている時が一番「韓国語がわかるようになりたい」と思う瞬間かもしれない。また、13人はすでに家族のような関係であるからこそ、メンバー同士の(愛のある)イジリも微笑ましい。ゲーム中に年上メンバー(S.COUPSやJEONGHANなど)が年下メンバーを騙したり、容赦なく振り回したりすることなんて日常茶飯事すぎて、もはや見慣れた光景となっている。

あんなに美しくて儚いビジュアルのJEONGHANが、実は現場を一番掻き乱す生粋のバラエティ担当だったり、身長187cmという抜群のスタイルでモデルとしても大活躍中のMINGYUが、実はグループで一番不憫な目に合っていたりと、ギャップも最高だ。

番組内の企画やゲームを全力で行なう13人が楽しそうすぎて、もはや「SEVENTEENになりたい」とすら思う。「GOING SEVENTEEN」を見てCARATになった人も多いほど、彼らのバラエティ力は底知れない。最近は相葉雅紀がメインキャストの『木7◎×部』に出演するなど、日本のバラエティ番組でも徐々にその頭角を現している。

ファンも他のアイドルも置いてけぼりにしない、それがSEVENTEEN

昨年は韓国最大級のK-POP授賞式『2023 MAMA AWARDS』で初の大賞となる「Album of the Year」を含む5冠に輝き、ますます勢いを増しているSEVENTEEN。受賞コメントでSEUNGKWANが「皆さんのステージを見て、リスペクトの気持ちが多くなりました。すべてのアーティストが本当にかっこいいと思います。この職業は簡単なものではないですが、一緒に頑張っていきましょう」と、他グループへリスペクトとエールを贈っていたのが印象的だった。こういうところもSEVENTEENを好きな理由なんだよな、と思う。

メンバーもファンも、そして今一緒に切磋琢磨している他のアイドルたちのことも、誰一人置いてけぼりにしない。自分たちだけじゃなく、K-POP全体を、アイドル界を、もっともっと盛り上げたいという熱量をいつまでも持ち続けている。

だからこそ、やっぱりSEVENTEENは〝推し〟というよりも、私にとっては〝人生のお手本〟であり、いつまでも憧れの存在なのだ。

文/紺野真利子
エンタメ系ライター。俳優、アイドル、声優などのインタビュー記事やK-POP関連のコラムなどを執筆中。共著『BTS Journal』が発売中。

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