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ボディビルダー医師が警鐘を鳴らすコロナ禍以降急増する糖尿病、カギを握るのは血糖値スパイク対策

2024.03.03

年齢を重ねて意識したいのは、生活習慣病であり、中でも意識したいのは糖尿病だ。放置すると、失明や腎臓病など重篤な合併症を発症するからだ。

「糖尿病対策を意識した生活は、仕事のパフォーマンスを上げます」とは医師・植倉弘智さんだ。彼はボディビルダーとしても活動し、不老長寿を掲げるNU CLINICを運営している。

コロナ禍以降、男性の糖尿病患者が増えている

2023年に発表された最新の『国民生活基礎調査の概況』(厚生労働省)によると、コロナ禍以降、男女ともに高血圧症、脂質異常症の患者が増えていることがわかった。

この調査は、3年ごとに大規模調査として実施されており、国民全体の心身の健康の傾向がわかると、医療・健康界では注目されている。データを見ていて気づいたのは、男性の糖尿病患者が増えていることだ。

【出典】『国民生活基礎調査の概況』(厚生労働省) P18に男性の糖尿病通院が増えていることが明記されています。

「糖尿病は1型と2型があり、ストレスや肥満などで発症するのは2型です。コロナ禍以降、運動不足なども原因で、2型糖尿病の発症する人が増えていると感じます」(「」内以下・植倉弘智さん)

植倉医師は、年間約200人の経営者の血液検査を行っている。“糖尿病の可能性があるのではないか”と感じる糖尿病予備軍が増えているという。

「2型糖尿病は、進行とともに、腎臓の機能も低下します。腎臓は血液中の老廃物、不要な水分や塩分を排出して、体を正常な状態に保つ臓器。腎臓は組織が再生しないので、治ることはありません。また、この機能が低下してしまうと、人工透析や腎移植が避けられなくなります」

日本透析医学会によると、2022年の国内透析患者数は約35万人。は2021 年から 2030 年にかけて増加傾向は続き、2030年末には約38 万人に達するとも推計されている。

【出典】『透析医療の現状とこれから…日本と世界』

「2型糖尿病の発症は、体質など遺伝もありますが、食事、運動、肥満など社会環境的な要素が大きいです。時間に追われ、会食なども多いビジネスパーソンは、特に気をつけるべきだと感じています」

血糖値を下げるインスリンというホルモンが減少することで糖尿病が発症する。患者は経口、もしくは注射でインスリンを補う。

ビジネスパーソンが意識したい、血糖値スパイク

植倉医師は、体調管理を運動、栄養、休息、メンテナンスの4つに分解している。その最適解は、人によって異なり、血液検査などの検査を解析し、この個人差を解き明かしている。その中で、近年のビジネスパーソンで気になる数値が血糖値だ。

「ここ最近、血糖値の変動が大きい人が目立ちます。糖質をコントロールすることは、糖尿病予防だけでなくパフォーマンスの向上にも繋がり、頭もよく回るようになりますよ」

そこで、注目したいのは、“血糖値スパイク”だ。これは、食後に血糖値が急上昇し正常値(140mg/dL)を超え、その後、ジェットコースターのように急降下して、また正常値に戻る現象を指している。急降下して低血糖になった時に著しくパフォーマンスが下がる。

「血糖値スパイクは、糖尿病のリスクを高めるのみならず、血管にダメージを与えるため、脳梗塞や心筋梗塞の原因となる可能性があります。食事は野菜やタンパク質を先に食べるなどの対策ができますが、問題は間食。口寂しいからと、無意識のうちに甘いものを口にする人の多くは、血糖値スパイクを起こしていることが考えられます」

この、血糖値スパイクは老化の原因にもなるという。その対策として有効なのは、急激に血糖値の上昇を起こさない食品、低GI・GL値の食品を選択して摂ることだ。

「血糖値対策を意識した、間食を選ぶことも対策に繋がります。中でも、マルチトールやキシリトールなどの“糖アルコール”系の甘味料を使用したものを選ぶといいでしょう」

植倉医師がクリニックで推奨しているのが、『ドクターズチョコレート』だという。多くの調剤薬局やクリニックで販売しており、糖尿病対策が必要な人、健康管理に意識的な人に選ばれている。

このチョコレートを開発した、株式会社マザーレンカの池田貴子代表に話を伺うと、その背景には、2009年ごろ、米国の医学論文で「アメリカの子どもの20%以上が糖尿病になるリスクがある」という一節を目にしたことだという。

「子どもは原因不明の1型糖尿病であることが多いです。成長期に甘いものを食べられないのはとても苦しい。いずれ、日本もそうなるのではないかと想定し、1型糖尿病の子どもと、その家族の役に立ちたいという思いから、砂糖不使用の野菜と同じGI値のチョコレート開発することにしたのです」

そこで、池田さんは、ベルギーで1911年に設立されたチョコレート研究所でもある、バリーカレボー社に行く。ここは用途に応じたチョコレートの研究を続けている、最高品質を誇る材料メーカーだ。

「2009年当時、研究所では、一般のチョコレートよりポリフェノール率が高いチョコレートを開発し、ロンドン大学などと提携して、健康効果を検証していたのです。“このチョコレートを〇〇ミリグラム食べると、動脈硬化予防に有効”などとあり、チョコレートはサプリメントのように扱われるようになると直感しました」

4年の開発期間を経て、2012年2月三越本店で『ドクターズチョコレート』は販売を開始した。砂糖と遜色ない甘さと濃厚な味わいで、糖尿病に苦しむ患者たちにも選ばれ続けている。

「2015年より、私たちは1型糖尿病の子どもたちとその家族を支援する『日本IDDMネットワーク(糖尿病一型の会)』の応援活動をしています。約4億円の研究開発費の支援のほか、サマーキャンプへの商品提供などを行っています」

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