不妊治療専門のクリニックである医療法人浅田レディースクリニックは、妊活をしている夫婦の悩みや課題を調査するべく、全国の「ルナルナ ベビー」利用者の中から妊活中の女性を対象に、「夫婦間での妊活に関する意識調査」を実施。
結果をグラフと図表にまとめて発表した。
パートナーと妊活について「向き合えている度」は?
■約9割が妊活に協力的だと回答
妊活をしている86.9%の女性が、パートナーが妊活に協力的だと回答。男性パートナーが積極的に妊活に取り組んでいることが判明した。
■夫婦で話すタイミングは「週1」が最多!「毎日」話している夫婦も1割以上
約8割(77.5%)が夫婦で積極的に妊活について話せていると感じていることが明らかになった。
また、夫婦で妊活について話すタイミングは「週1」と回答した人が約半数(49.9%)と最も多い結果になり、妊活について「毎日」話している夫婦も15.2%いるなど、夫婦で積極的に妊活に向き合っていることがわかる結果に。
妊活について夫婦で意見が食い違うことは?
■夫婦間で積極的に話せている一方で、意見の食い違いを経験したことのある人は約4割
男性パートナーの協力を得ているという回答が多かった一方で、パートナーと妊活について意見の食い違いを経験したことがある人も40.8%という結果が出た。
■食い違う原因で最も多いのは「排卵日に対する理解の違い」
意見が食い違う原因として挙げられたのは、「排卵日に対する理解の違い」が約42.6%。次いで「クリニックに相談するか否かなどの、妊活方針について」が約37.6%、「子どもを作るタイミング」が約37.1%という結果となった。
タイミング法で重要となる排卵日については、十分な理解をパートナーに得られずにタイミングを逃してしまうなど、意見が食い違う原因の一つとしても考えられる。
また、「妊活方針について」意見が食い違うと回答した人を妊活歴ごとに見てみると、妊活歴1か月未満~3か月未満の人が7.8%、3か月以上~6か月未満の人が15.7%、6か月以上~1年未満も同じく15.7%、1年以上~2年未満が29.2%と、妊活歴が長くなるにつれて次第に上昇していた。
タイミング法の次のステップに進むか、そもそも妊娠を妨げる病気がないかなどをクリニックに相談するか悩み、パートナーと意見が割れている夫婦が多いことが考えられる。
妊活の悩みと妊活におけるネクストステップは?
■妊活女性が抱える妊活の悩みTOP3は「費用」「仕事との両立」「タイミング」
妊活歴問わず、妊活に関する悩みで最も多かったのは「妊活における費用(55.2%)」、次いで「仕事との両立(54.2%)」、「性交渉のタイミング(50.9%)」という結果になった。
それぞれの妊活歴で費用を悩みに挙げた人の割合を見てみると、妊活歴1か月未満~3か月未満の人の中で35.8%が費用が悩みだと回答。
3か月以上~6か月未満の人が50.9%、6か月以上~1年未満が52.9%、1年以上~2年未満が65.0%、2年以上~3年未満が74.4%と、妊活の方法は人それぞれだが、妊活歴が長くなるにつれて費用面での負担が高くなり、悩みの種となっていることが推察できる。
また、不妊治療の保険適用範囲が拡大してから、2022年に医療法人浅田レディースクリニックが行った「不妊治療に関する実態調査」で、不妊治療の保険適用範囲拡大についての不満点について聞いたところ、65.1%が「金銭的負担が思ったよりも安くならなかった」、63.5%が「高度な治療については保険の適用範囲外になってしまう」など、保険適用で金銭面の負担が軽減されるかと思いきや、まだまだ課題になっていることが明らかになっている。
自分が不妊かもしれないと不安を抱える人は約9割
89.0%が「自分が不妊かもしれないと不安になった経験がある」と回答。そのうち94.3%が「自分やパートナーに不妊原因がないか知りたい」と考えていることが判明した。
しかし、その一方で不安になったことがあると回答した人のうち半数以上(54.0%)が、「自身もパートナーもクリニックに通っていない」と回答しており、不安だと思いつつあまり行動に移せていない人が多くいることが明らかになっている。
また約6割(59.5%)が妊活の際に、「次のステップに進むべきか悩んだ経験がある」と回答。91.9%は「専門家の意見や診断が欲しい」と回答している。
調査概要
調査方法/インターネットアンケート
調査実施機関/株式会社エムティーアイ
調査実施期間/2024年1月23(火)〜29日(月)
対象地域/全国
対象者/N=585 「ルナルナ ベビー」利用者の18歳以上の女性
構成/清水眞希