子供のいる既婚女性の不倫ドラマが話題になっている。「子はかすがい」という言葉がある通り、子供は夫婦をつなぎとめると一般的に考えられるが実際のところはどうなのだろう。
そこで、LOVE is ALLは、35歳以上45歳未満の子供のいる既婚男女全国人を対象に「結婚後の不倫・浮気」について調査した。
約2割が不倫・浮気経験あるが、約7割は離婚望まず。不倫・浮気の主なきっかけ、男女共に「職場や仕事関係」がトップ
「結婚後に不倫・浮気をしたことはあるか?」尋ねたところ、男女共に約8割が「ない」と回答したものの、1割以上が「以前していた」(男性:16.6%、女性:12.3%)、「現在している」(男性:7.8%、女性:4.8%)もわずかにいた。
不倫・浮気経験のある男女それぞれに「配偶者と離婚したいか?」尋ねたところ、男女共に最多は「離婚したくない」(男性:36.7%、女性:37.4%)となり、「できれば離婚したくない」(男性:27.1%、女性:22.1%)と「夫婦関係を改善したい」(男性:7.9%、女性:10.4%)も含めると、約7割(男性:71.7%、女性:69.9%)が離婚を望んでいないことがわかった。
それでは、なぜ不倫・浮気をするのだろう。「主な理由」を尋ねたところ、男性の最多は「性的欲求を満たしたい」(男性:33.6%、女性:9.8%)だったのに対し、女性は「相手を好きになった」(男性:13.1%、女性:19.0%)という結果に。
次点も男性の「刺激が欲しい」(男性:14.0%、女性:6.7%)に対し、女性は「なりゆき」(男性:11.8%、女性:17.2%)となり、男女で大きな違いが見られた。
続いて、「主なきっかけは何だったのか?」尋ねました。男女共に「職場・仕事関係」(男性:42.4%、女性:41.7%)が最も多く、「マッチングアプリやSNS」(男性:15.3%、女性:15.3%)、「友人・知人」(男性:15.3%、女性:12.9%)なども一定数いた。
また、「習い事や趣味などの集まり」(男性:11.4%、女性:6.1%)や「元カレ・元カノ」(男性:3.5%、女性:9.8%)では、男女に5ポイント以上の差が見られた。
調査概要
調査期間:2024年2月1日
調査手法:インターネット調査
調査対象:35歳以上45歳未満の子供のいる既婚男女全国
有効回答者数:1,996人(男性:1,000人、女性:996人)
調査機関:Freeasy
※株式会社LOVE is ALL 調べ
■パートナーシップの専門家が解説 「不倫の理由に男女差があるのは当たり前?」
今回の調査結果で、不倫の経験がある人は全体の約2割おり、その約7割は離婚の選択を望んでいないことが明らかになりました。
そして、この調査結果で注目すべきことは、男性が「性的欲求を満たしたい」と考える一方で、女性が「相手に恋愛感情を持つ」ことが多いということです。これは、「感情における性別間の違い」を浮き彫りにしています。
このように、男性と女性の感情の違いは、「体の中のホルモン(生まれつきの性別差)」と「社会の中で期待される役割の違い(後天的な生活環境)」が複雑に絡み合って影響していることがわかっています。
つまり、男性は体の中のホルモンが「欲望を強くする」働きをしていることが多く、女性は「人と深く結びつきたい」と感じやすいホルモンの影響を受けやすいのです。
また、未だ現代でも、男性には「がんばって稼ぐ人」、女性には「人の世話をする人」というイメージが強いことも、恋愛の仕方に影響しています。そのため、職場や仕事関係が不倫のきっかけとなるケースが多いと言わざるを得ません。
不倫や離婚は、個人の内面やパートナーシップに対する深い洞察と変化を促すきっかけとなることが多いにあります。そのため、離婚を考える当事者のどちらも非難されるべきではないと思います。
人間関係において直面する問題や挑戦は、「自分自身とどのように関わっていくか、そしてそのことを糧にどのように成長していくか」に深く関わっていると感じています。 相手を理解し、共感を持って接することは、愛情ある関係を育む上で非常に重要です。
この調査を通じて、皆さんが改めて自分自身と向き合い、自分に対してもっと優しく接する機会を見出せることを願っています。ピンチはチャンスです。離婚・不倫という難しい問題への挑戦は、自己成長と相互理解を深めるためのかけがえのない機会を私たちに提供してくれるはずですから。
関連情報
https://love-is-all.info/
構成/Ara