NTTドコモの企業内研究所であるモバイル社会研究所では、小中学生のスマホ所有開始年齢に関する調査リポート「スマホ所有開始年齢の低年齢化が下げ止まる10.6歳」を発表。スマホ所有開始年齢の低年齢化動向など、本稿でその概要をお伝えする。
スマホ所有開始年齢の低年齢化が下げ止まる10.6歳
図1. 【小中学生】スマホ所有開始年齢(経年変化)
小中学生でスマホを持たせている親に、何歳で持たせているかを調査した結果、図1が示すように10.6歳となった。これは3年連続変わらない状況であり、スマホ所有年齢の低年齢化が下げ止まったと言えそうだ。
■12歳で所有開始が最も多い、女子がやや所有開始年齢が低い
図2. 【小中学生】スマホ所有開始年齢(男女別)
男女別にスマホ所有開始年齢を見ると、男女ともに中学生になるタイミングの12歳が最も多い。次に多いのが女子は11歳に対し、男子は13歳と、若干女子の方が所有開始年齢は低いことがわかった。
■東京在住の小中学生は所有開始年齢が低い
図3. 【小中学生】 スマホ所有開始年齢(居住地域別)
居住エリア別にスマホ所有開始年齢を見ると、図3のように北関東(茨城・栃木・群馬)では、13歳が最も多い。南関東(埼玉・千葉・神奈川)では12歳が最も多く、北関東よりスマホ所有時期がやや早い。
また、東京も12歳が最も多いが、10・11歳も2割ぐらいと、他の地域と比べ、所有時期が早くなっているようだ。
調査概要 (「2023年親と子の調査」)
調査方法/訪問留置調査
調査対象/関東1都6県・小学生及び中学生とその親
回答数/600
サンプリング/QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付
調査時期/2023年11月
関連情報
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/
構成/清水眞希