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コンパクトでシンプル!ハンズの「文具祭り」で見つけたビジネスパーソンにおすすめの超便利文具

2024.02.28

            
新年度の準備を始めるこの時期は、新たな文房具が多く登場する。このタイミングに合わせ「文房具屋さん大賞2024」も発表された。大賞のほか、アイデア賞やデザイン賞、さらには各店舗の賞も発表されている。今回は、ハンズの「文具祭り」で、社会人が活用したい文具をピックアップして紹介する。

文房具屋さん大賞とは

2013年にスタートした「文房具屋さん大賞」は、12年目を迎えた。今回も、人気文房具屋さん13社が集結し、各メーカーから推薦があった、この1年に発売された新作文房具を審査。ノミネートアイテムは、総数約1600点にも上る。

その中から、機能・デザイン・アイデアという観点から、各ジャンルで優れた商品が選ばれるのだ。文房具のプロでもある文房具売り場のスタッフを審査員に迎え選ばれる文房具は、最新のトレンドがよくわかると、多くの文房具ファンからも支持されていることは、公式本が出版されていることからもうかがい知ることができる。

職場でも活用したいおすすめ文具6つ

ハンズでは、2024年4月12日まで、文房具屋さん大賞の受賞アイテムのほか、最新文房具を集めた「文具祭り」を開催中だ。受賞商品を含め、職場で自己負担してでも使いたくなるおすすめ文具を、ハンズ歴33年のベテランバイヤーでハンズを代表し「文房具屋さん大賞」の審査員も務める大瀬素子さんに聞いた。

■大賞受賞の「ぺんてる マットホップ」

ぺんてる マットホップ(全14色) 各220円/オリジナル7色セット、スイート7色セット 各1,540円/オリジナル+スイート14色セット 3,080円(すべて消費税込み)

大賞を受賞したのは、14色展開の「ぺんてる マットホップ」だ。絵の具のようにコクあざやか雲丹発色する新開発のマットカラーインキを使ったボールペン。一般的な顔料ボールペンと比べ、大きな顔料(色の粒)をたくさん使うことで、光沢感のないマットな筆跡を実現している。

黒い紙に書いてみるとあざやかに発色する。

「黒い紙に書くことで、違いがよくわかりますよ。」(大瀬さん)
試しに書いてみると、少し太めに感じた。しばらくするとカラーがどんどん濃く、鮮やかになった。

「お菓子の箱など、コーティングされた箱にも書くことができますよ。」(大瀬さん)
コーティングされているとインクがはじいてしまうこともあるが、これならはっきり書くことができる。

会社で、「おつかれさま」とひと言メッセージを添えてお菓子を渡すときなどにも活用でき、ちょっとしたコミュニケーションにも一役かってくれそうだ。

■アイデア賞は資格試験勉強にも役立つクリップ

サンスター文具 ウカンムリクリップ 6色展開+限定色 各660円(消費税込み)

アイデア賞に選ばれた「サンスター文具 ウカンムリクリップ」だ。うかんむりのような形状で、開いたページをそのままキープできるストッパーだ。開いたテキストの真ん中部分をかくさずに2か所で留めることで、内容も見やすく、厚めのテキストにも使用できる。

幅の広いクリップでしっかりキープできる。

取材ノートを開いてウカンムリクリップで留めてみた。幅が広めでしっかり広げられ、跡も残りにくい。幅が狭いと、クリップを使用したページが開きやすいよう本に癖がついてしまうが、こちらは、そんな心配もなし。

カラー展開があるが、大瀬さんのおすすめはクリアタイプ。上部、ぎりぎりまで文字が書かれているテキストの場合も、クリアタイプなら、クリップの上から透けて見えるため、どんなタイプにも使用できるからだそうだ。資格のための勉強をする社会人も多いため、これは活用したい。

■万年筆ペン先のつけペンがハンズ賞を受賞

セーラー万年筆 万年筆ペン先のつけペン hocoro 中字 各1,485円(消費税込み)

デジタル化が進んだことで、あえて手書きする習慣を大切にしている人もいる。そんなときに選ばれることも多い万年筆だが、インクの色を手軽に変えられない。そんな不満を解消するのが、「セーラー万年筆 万年筆ペン先のつけペン hocoro 中字」だ。ペン先を軽く水で流すだけで簡単に色替えが可能だ。

ペン先を取り外すことができる。

ペン先は簡単に取り外せる。

ペン先の裏側には一般的にある櫛溝がなく洗いやすい。

ペン先の裏側には、一般的にインクを流れやすくする櫛溝があるが、その櫛溝がないため、洗いやすくインクの色替えが手軽。また、シリーズで5種類のペン先をセレクトして付け替えられるカスタマイズ感もうれしい。

■スリム、コンパクトで持ち運びやすいアイテムが海外からの旅行客にも人気

コクヨ 2Way携帯ハサミ〈ハコアケ〉 チタン 各1,320円(消費税込み)

持ち運ぶことを考え、ペンケースに入れられるコンパクトタイプの文房具が人気になっている。「コクヨ 2Way携帯ハサミ〈ハコアケ〉」は、名前の通りダンボールを開けるために開発され、ハサミ賞を受賞。

カッターのようだがハサミにも変形する。

刃の部分を収納でき、ダンボールを開けるときのカッターとして使用でき、さらにハサミにも変形する。ペンケースに入れられ、ハンドル部分に穴があるため、吊るしておくこともできる。

ペンケースに入るホッチキス モティック 全6色 990円(消費税込み)

ペンケースやポケットにも入る「ペンケースに入るホッチキス」は、一見、ホッチキスに見えないシンプルなスティック状。

ボタンをスライドすると開く。

ボタンのスライドで、オン、オフができる。針は、反対側からスライドして入れられるようになっている。かなりコンパクトだ。

ソニック シティックル タイマー 4色展開 1,540円(消費税込み)

仕事中、次の予定前に資料をまとめるなど集中していると、うっかり時間を過ぎてしまうという経験はないだろうか。筆者はスマホのタイマーを使用しているが、音が鳴ると困る場合もある。

「スティックル タイマー」は、音と光で時間を教えてくれる。音が鳴らせない場合は、光のみの通知にセットできる。こちらもペンケースに入れられるスティックタイプで持ち運びに便利だ。

書くことにこだわる文具やコンパクトなアイテムに注目が集まっている。コンパクトとはいえ、アイテムが増えるとペンケースも大きくなる。中身が見えやすいタイプなど、文具を持ち運びやすいケースも並んでいた。

コンパクト文具というのは、日本特有の文化のようで、海外からの観光客に特に人気があるとのこと。日本は、個人のスペースが狭いからこそ、コンパクトで使いやすい文具が進化しているようだ。

・ハンズ
https://hands.net/

取材・文/林ゆり

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