株式投資家 テスタさん
やりたくない仕事の合間に読むと強烈な刺激を受ける
2005年、300万円を元手に株式投資を開始。主にデイトレードで利益を上げ、6年目で億トレーダーに。2015年からは中長期投資も始める。収支は19年連続プラスで、株の生涯獲得利益は80億円超。
『カイジ』の展開はどの株価を読むより難しい
これまでの獲得利益が80億円を超え、「未来を読むことが仕事」だと話す株式投資家のテスタさんが好むマンガは「作者はこの展開をいつから考えていたんだろう、どこまで先を読んでいたんだろうと〝深さ〟を感じる作品」だという。テスタさんが「先が読めない」と舌を巻くのが『賭博黙示録カイジ』と『嘘喰い』だ。
「どちらも考えつかない設定が最初にあって、読者の予想を壮大に裏切る。しかも、その裏をかくストーリーが1個や2個ではなく、五転六転する。それでいて、最初に決めたルールに途中で矛盾が生じてはいけないわけだから、ストーリーを考える能力、未来を読む能力がとんでもなく高いと思うんです」
そんなシナリオの作品に出会うと「勉強になるし、マンガから強烈な刺激をもらえる」そうで、株式投資へのモチベーションも高まるようだ。
「例えば『カイジ』では最序盤で『限定じゃんけん』というのがあるんですが、みんなが考えつかないようなあのストーリーを考え、想像をはるかに超える展開が作品のすごさ、おもしろさ。ほかにも丸裸にされた主人公のカイジが口の中に貴金属を隠していたりと、『カイジ』の展開を読むのは、どの株価の動きを読むより難しいですね」
嫌な作業を終わらせるために漫画を読む
テスタさんが漫画を読むのは仕事以外のことをがんばる時だという。
「株のことは面倒くさいと思わないんですが、部屋の掃除とか『今日中に原稿チェックしないといけない』とかは面倒くさい(笑)。そういうやりたくない作業がある時、『このマンガを読んだらやろう』と決めています。株の仕事をするために、やりたくないことを終わらせないといけないから、そういう点では仕事につながっているかな」
【1】予想外のストーリーと味わいのある絵が魅力
『賭博黙示録カイジ』
福本伸行
講談社 全13巻(シリーズ続刊)
シリーズ累計3000万部を突破するギャンブルマンガの金字塔(2023年10月時点)。「予想できない展開の連続がおもしろい。あの絵でこれだけ売れるのは、とんでもなくストーリーがすばらしいから。これで絵がうまかったらどれだけ売れてたんだって思います(笑)」
【2】令和の時代には描けないリアルな怖さ
『闇金ウシジマくん』
真鍋昌平
小学館 全46巻
ヤミ金を舞台に、金と欲望に翻弄される人々の転落を描いた作品。「あれほどの暴力描写は、令和の時代では描けないのでは……。今読むと、当時以上に怖さを感じますね。それだけ『リアリティ』があったのだと思います。自分がバンジージャンプをしているようなスリルとリアルな怖さがそこにあった。こんな作品には二度と出合えない」
【3】大人が楽しめるギャンブル描写とバトル漫画の融合
『嘘喰い』
迫 稔雄
集英社 全49巻
「嘘喰い」の異名を持つ天才ギャンブラーが、絶大な権力を持つ秘密組織の下で生死を懸けた頭脳戦を繰り広げる。「『カイジ』同様、先が読めない展開がおもしろい。ギャンブル描写がしっかりしているだけでなく、バトル漫画の要素もある。そのバランスがよく、ふたつの違うジャンルがうまく親和している。絵のうまさ、迫力も魅力的ですね」
取材・文/向井翔太
※マンガの巻数は2024年2月1日現在のデータです。
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