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「ガンダ」という言葉を見聞きしたことがあるだろうか。若年層の間で使用されている言葉であり、SNSなどで目にしたことはあっても、正確な意味を知らない人も多いかもしれない。
そこで本記事では、若者が使用する「ガンダ」について、意味や例文、類語を解説する。「ガンダ」以外の若者言葉もこの機会にぜひチェックしてほしい。
ガンダとは
ガンダは、若者言葉として使われることもあれば、方言として使われることもある。それぞれの意味について見ていこう。
■ガンダの意味は「全力で走る」
ガンダとはガンダッシュの略で、「全力で走る」を意味する言葉。ガンダッシュの「ガン」は、ガンガンを略したもので、「すごく、とても」などのように強調する時に使用する。
ダッシュだけでも急いでいる様子は伝えられるが、ガンを付けることによって、「すごく」急いでいるといったニュアンスを伝えられる。
■ガンダは古い言葉ではない
ガンダは2011年頃から若者の間で使われ始めたと言われており、2024年の現在でも若者の間で使用されている。
X(旧Twitter)などのSNSで「ガンダ」を検索してみると、未だに使用されているのがわかる。
■ガンダは方言で「鉄くず」の意味もある
またガンダは方言としても使用されている。千葉県銚子市付近で使用されている銚子弁では、ガンダを「鉄くず」の意味で使用する。ただし、若者言葉で使用するガンダとは意味が異なるため、注意が必要だ。
なお、ガンダという言葉を初めて耳にした人は、アニメの「機動戦士ガンダム」と勘違いしてしまう人も少なくない。機動戦士ガンダムをガンダと略すことはほとんどないため、間違えないように注意しよう。
例文に見るガンダの使い方
ここではガンダの例文を挙げながら、使い方を紹介する。
例文1
・電車に遅れそうだったからガンダした
この例文は「ガンダ」のよくある使い方。電車に乗り遅れてしまいそうだったため、間に合うように全力疾走した意味で使われている。
例文2
・今日は予定があるから、ガンダ帰宅する
この例文は「帰宅する」という動詞と合わせて使うことにより、急いで帰宅するより、さらに本気度が高い印象を与える。
例文3
・支払い期限が過ぎていたから、ガンダで支払う
この例文ではガンダの本来の意味とは若干異なる。支払い期限を忘れていたことに気づき、急いで支払いに行くことを「ガンダ」で表現している。この場合は、全速力で(急いで)支払いを行なう意味だ。
ガンダの類語
ガンダの類語には「全力疾走」や「ラストスパート」、「ダッシュ」などが挙げられる。相手の状況や、若者言葉への理解度なども考慮した上で、適切な言葉を選定する必要がある。