DIME MAGAZINE
2023年末のインテル「Core Ultra」発表に伴い、OEMメーカーから搭載機が次々に発表された。競合のAMD「Ryzen AI」搭載モデルも徐々に増えており、PC市場に大きな変化が起きている。
インテル「Core Ultra」とAMD「Ryzen AI」が覇権争い！
「Core Ultra」で導入されたNPUは、AI推論処理をすべてCPUで行なう場合は43.3秒、消費電力は40wに達するが、NPUだけで行なう場合は20.7秒、消費電力は10Wで済む、つまり、CPUで行なうより、電力効率は7.8倍！ になるのだ。競合のAMDも「Ryzen 7040」を実装。クアルコムも「Snapdragon 8cx Gen 3」を発表しているが、NPUの性能、CPUやGPUを同時に使える性能は、ほぼ横並び。……が、AMDが早くも新しく「Ryzen 8040」を投入。各社のAI PCの覇権争いで、一気に進化を遂げそうだ。
2023年末にインテルが「Core Ultra」を発表。様々なメーカーが搭載機をラインアップに加えた。
冷却システム「Acer TwinAir」を搭載
Core Ultra 7
Acer『Swift Go 14 SFG14-72-F73Y/FE』
オープン価格（実勢価格約22万円）
CPUにCore Ultraを採用。独自の冷却システム「Acer TwinAir」を搭載し、デュアルファンとデュアル銅製サーマルパイプにより高い冷却性能を発揮することで、AI処理のパフォーマンスを向上した。
Thunderbolt 4対応、USB 4 Type-C×2、USB 3.2 Type-A×2など、充実のインターフェイスだ。
SPEC
OS：Windows 11 Home 64ビット メモリー：32GB ストレージ：512GB SSD
USBポート：USB4（Type-C）×2、USB 3.2（Type-A）×2 バッテリー駆動：最大約9時間
〈HIRASAWA’S EYE〉高画質Webカメラと、NPU対応のWindows Studio Effectsによる自動フレーミングや背景ぼかし、視線補正などで、快適なビデオ会議が行なえます。
16型OLED搭載！1.23kgの薄軽ノート
AMD Ryzen 7 7840U
Acer『Swift Edge 16 SFE16-43-A76Y/KF』
オープン価格（実勢価格約22万円）
10億色以上を表現する16インチの有機ELディスプレイを採用。「Ryzen AI」を搭載することでAI処理能力を獲得。プロセッサーの処理能力を最適なワークロードに割り振り、システムが高速で稼働できる状態を維持する。
通常のアルミニウムの筐体と比較して約20％の軽量化と約2倍の強度を持つマグネシウム・アルミニウム合金を採用する。
SPEC
OS：Windows 11 Home 64ビット メモリー：16GB ストレージ：512GB SSD
USBポート：USB 4（Type-C）×2、USB 3.2（Type-A）×2 バッテリー駆動：8.5時間
〈HIRASAWA’S EYE〉薄型軽量ボディに高性能なシステムを凝縮。有機ELディスプレイはDCI-P3 100％の広色域かつ120Hz表示対応で、映像クリエイターにもオススメ。
2in1モデルにも「Core Ultra」搭載機！
Core Ultra 7 155H
LG『LG Gram Pro 2in1』
オープン価格（実勢価格約34万円）
Core Ultraを搭載した2in1モデルで、360度回転ヒンジによりタブレットとしても使える。異なるOSのデバイス間でもファイル共有や写真転送などが簡単にできるGram Linkアプリも搭載する。キーボードは英語配列。
デュアルファン冷却システムを搭載。AI画像作成ツールなど負荷の高いソフトウェアでも、適切に排熱する。
SPEC
OS：Windows 11 Home 64ビット メモリー：16GB ストレージ：1TB
USBポート：USB 4 Gen3（Type-C）×2、USB 3.2 Gen2（Type-A）×2
バッテリー駆動：最大約11.5時間
〈HIRASAWA’S EYE〉ワイヤレス充電機能付きのペンで入力可能。AIプロセッサー搭載の2in1モデルの発表がまだ少ないので要チェック。
2月末登場のハイパフォーマンスPC
Core Ultra 5/7/9
ASUS『Zenbook 14 OLED（UX3405）』
価格未定
Core Ultra 5/7/9搭載のハイパフォーマンスモデル。重量が1.2kgと従来モデルから軽量化された。静音仕様キーボード「ASUSErgo Sense. keyboard」やスーパーリニアスピーカーも備える。
最大15時間のバッテリー駆動を実現。インターフェイス充実し、USB Type-Cでの充電にも対応する。
SPEC
OS：Windows 11 Home 64ビット メモリー：16GB、32GB ストレージ：512GB、1TB
USBポート：Thnderbolt 4×2、USB3.2 Gen1 Type-A×1 バッテリー駆動：最大約15時間
〈HIRASAWA’S EYE〉3K/120Hz表示対応のディスプレイ「ASUS Lumina OLED」は、仕事はもちろん、ゲームなどエンタメ目的でも活躍。15時間超の長時間駆動も◎。
重さ1.59kgのビジネス・クリエイターノートPC
Core Ultra 7
MSI『Prestige-16-AI-Evo-B1MG-1001JP』
オープン価格（実勢価格約24万円）
AI機能と省電力機能の強化に加え、筐体にマグネシウム合金を採用することで16インチモデルながら重さ1.59kgを実現。ポート構成も充実。利用頻度の高い有線LANポートとHDMIを標準搭載することで、変換アダプターを使用することなく使えるようにした。
大容量長持ちバッテリーに加え、Core Ultraの省電力性能と相まって、アイドル時で最大25時間駆動する。
SPEC
OS：Windows 11 Pro メモリー：32GB ストレージ：1TB
USB ポート： Thunderbolt 4 Type-C（USB PD対応）×2、USB 3.2 Gen2 Type-A ×1
バッテリー駆動：最大12時間
〈HIRASAWA’S EYE〉Core Ultra搭載ノートとして国内でいち早く登場したモデル。優れた処理能力と16インチ4K+有機ELディスプレイで、動画編集などの用途にも余裕で対応します。
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