リンクバルは同社が運営するマッチングアプリ「CoupLink」とカップル専用アプリ「Pairy」の会員男女を対象に「恋愛・結婚に関する意識と実態調査2024」を実施。結果をグラフにまとめて発表した。
本稿では、その内容を一部抜粋してお伝えする。
Z 世代&25~29歳の88%が「結婚に前向き」
独身男女(18 歳〜24歳のZ世代と25〜29歳)で「恋人が欲しい」と回答した人は 91.4%、「いつかは結婚したい」と回答した人は88%という結果になった。
なお、全体では「恋人が欲しい」91.9%、「いつかは結婚したい」84.1%という結果に。若年層の恋愛・結婚離れが叫ばれる昨今だが、恋愛や結婚に意欲的な若年層は一定数いることが当調査からも判明した。
■「金銭的余裕がない」と感じている独身男女は半数以上
独身男女に「金銭的」余裕があるか聞いたところ、「余裕がある」「どちらかといえば余裕がある」が 48.7%となった。
一方「余裕が ない」「どちらかといえば余裕がない」は 51.3%と、「余裕がある」をやや上回っている。
なお、独身男性の年収は「200万円未満」6.7%、「200万円以上〜400万円未満」25.9%、「400万円以上〜600万円未満」37.1%と、年収 600万円未満で約7割を占める結果に。
独身女性の年収は「200万円未満」19.2%、「200万円以上〜400万円未満」37.8%、「400万円以上〜600万円未満」11.8%と、男性と同様に年収600万円未満が約7割を占めた。
■独身男女で「金銭的・時間的に余裕がある人」は「金銭的・時間的に余裕がない人」より結婚意欲がある傾向
金銭的・時間的に「余裕がある」「どちらかといえば余裕がある」と回答した人は、「余裕がない」「どちらかといえば余裕がない」人 と比べ、結婚することや、子供をもつことに前向きなことが推察できる結果となった。
金銭的・時間的に余裕がある人で「いつか結婚したい」と結婚意欲がある人が 86.6%に上った。一方、金銭的・時間 的に余裕がない人は 8.2 ポイント少ない 78.4%という結果に。
なお、金銭的・時間的に余裕がある人で「恋人が欲し い」と答えた人は 93.4%、金銭的・時間的に余裕がない人は 2.8ポイント減の 90.6%だった。
結婚意欲に関しては恋愛意欲より差がて出る結果となり、やはり金銭的・時間的な余裕が恋愛や結婚への意欲に影響するようだ。
独身・既婚男女ともに「恋愛と結婚は別物だと思う」は約6割
独身男女に「恋愛と結婚は別なものだと思いますか?」と聞いたところ、「恋愛と結婚は別なものだと思う」が 59.4%で、「そう思わない」を18.8ポイント上回った。
「別なものだと思う」と回答した人は、「結婚には現実的な面のすり合わせが必要」「恋愛と結婚では相手を選ぶ条件が変わると思う」「子供が欲しいかで結婚観が大きく変わる」などの意見が多くみられた。
一方、「そう思わない」と回答した人は「お互いに好きでいないと続かないと思う」や「恋愛でも結婚でも相手と真剣に付き合 うことは同じだと思う」など、恋愛は結婚の延長線上にあるという意見が大多数を占めた。
既婚男女には、「今までの恋愛や結婚の経験を経て、 恋愛と結婚は別なものだと思いますか? 」と質問したところ、「恋愛と結婚は別なものだと思う(64.4%)」、「そう思わない(35.6%)」と、独身男女と差がない結果が得られた。
「別なものだと思う」と回答した人は「結婚というより、子供が欲しいかで変わると思う」や「それまでの恋愛に対して自分が求めていたものと、結婚に対して求めるものが違っていたから」、「恋愛で盛り上がっても、経済的に無理があると冷めてしまう」 等、現実的な部分を見ざるを得ないというコメントが多く寄せられている。
「そう思わない」と回答した人は「別物と言う意見も分かるけど、同じように暮らすなら好きな人と一緒がいいから」や 「頭の中で考える分には恋愛したい人物像と結婚したい人物像が違っていたが、実際には恋愛したくない人とは結婚できないと思った」等の好きな人でないと一緒にいることはできない、というコメントが見られた。
■独身男女の恋人が欲しい最大の理由 は「好きな人と一緒にいたいから」
独身男女に「恋人が欲しい」理由を聞いたところ、1位「好きな人と一緒にいたいから(26%)、2位「結婚したいから (18.6%)」、3位「一人でいるのが寂しいから(16.5%)」という結果になった。
また、18〜24歳のZ世代と、25〜29歳の結果においても、TOP5は全体と同様のものがランクインした。
好きな人と一緒にいたいという意見が大多数で歯あるが、「結婚したいから」や「子供が欲しいから」など結婚に直結する内容も一定数の票を集めていた。
■独身男女の結婚したい理由は「好きな人と一緒にいたいから」
独身男女に「結婚したい」理由を聞いたところ、1位「好きな人と一緒にいたいから(25.8%)、2位「子供が欲しいから (15.8%)」、3位「一人でいるのが寂しいから(14.4%)」となった。
また、18〜24歳のZ世代と、25〜29歳の結果は、恋人 が欲しい理由と同様にTOP5は全体と同様のものがランクイン。恋人が欲しい理由同様に、好きな人と一緒にいたいという意見が大多数ではあるが、TOP5に「子供が欲しいから」「老後が心配だから」が入ってくるなど、より将来設計に基づいて考える傾向にあるようだ。
■既婚男女の結婚(付き合った)理由は「好きな人と一緒にいたかったから」
既婚男女には、今のパートナーと結婚(付き合った)理由を聞いたところ、1位「好きな人と一緒にいたかった (41.6%)」、2位「結婚または付き合ってもよいと思える条件を満たしていたから(17.1%)」、3位「結婚したかったか ら(11.2%)」と、独身男女の結果と同様に好きな人と結婚をした人が多い傾向にあったが、結婚できる条件面を満たしているかという部分も重要視されていた。
また、独身男女は結婚したい理由に「老後が心配だから(11.2%)」と 回答数が多かったが、既婚男女が結婚(付き合った)理由では 7.8ポイント減の3.4%となり、独身男女と差が出る結果となっている。
調査概要
調査名称/恋愛・結婚に関する意識と実態調査 2024
調査方法/web アンケート調査
調査対象/<1>「CoupLink」会員の男女2257名(男性1493 名、女性764名) <2>「Pairy」会員の男女475名(男性216名、女性248名、その他・回答しない11名)
調査期間/<1>2023年12 月15日〜12月21日 <2>22024年1月1日〜1月12日
構成/清水眞希