アイリスオーヤマは、小規模施設向け(※1)の省エネソリューション「LiCONEX LiTE(ライコネックス ライト)」を4月10日に発売する。
省エネ対策を進めにくい小規模店舗やオフィス、教室などの小規模施設向けに開発
日本政府は、エネルギー価格の高騰による家庭や企業の光熱費負担を軽減するため「電気・ガス価格激変緩和対策」を実施しているが、今年5月の使用分から縮小を予定しており、家庭と比較して光熱費負担が大きい企業や施設では抜本的な省エネ対策が急務となっている。
さらに、「水銀に関する水俣条約」により、2027年から蛍光灯の製造が禁止となり、現在も国内で多くの施設で使用されている蛍光灯をLED照明に切り替えていく必要があるが、照明器具が100台以下の小規模施設では、導入時の初期費用が負担となり、照明の買い替えや省エネ対策が進んでいないのが現状だ。
2017年に同社が照明制御事業に本格参入すると同時に発売した「LiCONEX」は、独自の通信プロトコル採用の無線制御システムで、照明器具(※2)を個別に制御できるため電気代を大幅に削減でき、その高い省エネ効果が評価され、これまで約5,100か所(※3)の中・大規模施設が導入しているという。
今回新たに発売する「LiCONEX LiTE」は、省エネ対策を進めにくい小規模店舗やオフィス、教室などの小規模施設向けに開発。
様々な照明設定を個別の照明器具ごとに設計できる「LiCONEX」に対して、「LiCONEX LiTE」は、時間帯ごとに自動調光する「スケジュール制御」や、周囲の明るさや人の在室を感知して自動調光する「センサー制御」、エリアごとに自動調光する「グループ制御」、各シーンで最適な照明設定を登録できる「シーン設定」などの各種設定をパッケージ化することで設計費用を削減でき、「LiCONEX」と比較して導入費用を約15%(※4)、運用までの工期を約48%短縮(※5)できるという。
また、電気代は、「LiCONEX LiTE」対応の照明器具に交換して照度を最適化することで、古いLED照明の使用時と比較して約51%(※6)の削減が見込めるため、照明に関わるコストを大幅に削減することができる。
なお、「LiCONEX LiTE」の導入後は、「LiCONEX」専用アプリをダウンロードしたスマートフォンから専用モジュール(BM-LiTE)を通じて操作することが可能だ(※7)。
■「LiCONEX LiTE」対応製品シリーズ
※1:照明器具100台以下の施設
※2:同社が販売する「LiCONEX」対応の照明器具
※3:2024年2月13日現在
※4:「LiCONEX」と「LiCONEX LiTE」における導入費用(照明器具100台、ベースモジュール1台、設計費、設定費)の試算比較
※5:「LiCONEX」と「LiCONEX LiTE」における導入までの設定時間比較
※6:照明器具100台を設定した店舗において、同社製2013年製のLED照明(53W)を「LiCONEX」対応照明器具〔LX3-170-69N-CL40-LI(42W)〕に交換し、調光率70%(適正照度補正)+自動スケジュール設定を適用した場合の同社試算
※7:専用アプリは日本語のみの対応。 アプリのダウンロード、登録、利用は無料。ダウンロード、利用には別途インターネット通信料がかかる。アプリの公開日は予告なく変更になる場合がある。操作時は、インターネットを通じて「LiCONEX WEB」への接続が必要。仕様は予告なく変更することがある。
関連情報
https://www.irisohyama.co.jp/led/houjin/liconex/lite/
構成/立原尚子