ロングツーリングやキャンプツーリングに出かける際は欠かせない、バイクへの荷物の積載。あまり意識をしている人は少ないかもしれませんが、その方法・サイズなどは法律で決まっているのです。
今回の記事では、意外と知らないバイクへの荷物の積載ルールをご紹介します。これから初めての積載に挑戦する方や、改めてルールを確認したい方は是非チェックしてみてください。
荷物は絶対に落とさない
第一前提として、バイクに積んだ荷物はライダーが責任を持って固定し、決して道路上に落下させないことが重要です。
一般道を走っていると、時々非常に危うい積載をしているライダーを見かけます。例えばスクーターの足元に大きな荷物を置いたり、キャリアの上に置いた荷物の固定がゆるかったり。これらは道路交通法第71条第4号「転落等防止措置義務違反」に該当する可能性があります。
万が一荷物が落下し、後続車がぶつかったり避けようとして急な制動をしたりしてしまうと、重大な事故を引き起こす原因となりえます。荷物を積載する際は専用のベルトやゴムネット、または市販のシートバッグなどを利用し、荷物がしっかり固定できていることを確認した上で走行しましょう。
荷物のサイズは決まっている
続いて気を付けるべき点は、積載できる荷物のサイズです。
こちらも道路交通法第22条「自動車の乗車又は積載の制限」にて定められており、積載物の高さは地上から2m以内、長さは乗車装置または積載装置から30cm以内、幅は乗車装置または積載装置から左右それぞれ15cm以内に収める必要があります。
言葉で説明すると難しいので、画像に落とすと以下のようなイメージです。
もしかしたら、皆さんが思っているよりも大きいかもしれませんね。特に地上から高さ2m以内というと、ライダーの身長以上に積む場合もあるのですから…!(ただし規定内であっても、視野の妨げとなったり運転に支障が出たりする場合はNG。むやみに高く積み上げる積載などは大変危険です)
ちなみに長さ・幅の基準となる「乗車装置」とはシートやステップのことを、「積載装置」とはキャリアのことを指します。
特にカブをはじめとする商用ベースのバイクの場合はもともと大型キャリアが付いていることも多く、初めてでも積載がしやすいのが特徴です。