「友だちの彼氏(彼女)」という存在は、友だちから話を聞いたり、場合によっては直接会ったり話す機会も多い「身近な異性」のひとりだ。それだけに、イケナイと知りつつもつい恋心を抱いてしまうことも。
ネクストレベルが運営する『マッチングアプリ大学』では、そんな許されざる恋の実態を調査すべく、友だちの恋人を好きになってしまった経験がある未婚男女203人にアンケートを実施したので、結果をお伝えしよう。
友だちの恋人を好きになってしまったときの行動、1位は「あきらめた」
友だちの恋人を好きになってしまったかも……。そんな時あなただったらどう行動するだろうか。アンケートに答えてもらった203人に、どんな行動を選択したか聞いた。
男女ともに1位は「あきらめた」という結果に。理由を詳しく聞いた。
■あきらめた人の意見(男性)
・友だちとの関係性と周りからの目を気にしてしまい、彼女のことはあきらめました。好きで奪いたい気持ちもありましたが、そこまでの勇気がありませんでした。(神奈川・26歳男性)
・正直、私が行動を起こせば略奪も可能だったと思います。しかし、何度も自問自答をした結果、私にとって一時的な恋心よりも、長い時間を過ごした友人との友情を大事にするべきだと思いあきらめました。(大阪・26歳男性)
■あきらめた人の意見(女性)
・好きになってはいけない相手だと思い、あきらめるようがんばった。(京都・23歳女性)
・私にとって一番大事なのは友だちで、友だちの幸せを壊すようなことは絶対にできないので、この想いは自分の中で終わらせようと決めました。時間はかかりましたが、あきらめられました。(大阪・34歳女性)
男女ともにやはり「自分と友だちの関係」や「友だちの気持ち」を考えると、恋はあきらめざるを得なかったという意見が大多数であった。
そして、あきらめることは簡単にできないものの、かといってアプローチするわけにもいかなかったのが、男女とも2位の「そっと思い続けた」ということかもしれない。
■そっと思い続けた人の意見(男性)
・友だちとの関係を壊したくなかったため、心の中だけで我慢していました。(青森・35歳男性)
・好きになってしまったことに対して友だちに申し訳ないと思っており、できる限りバレないようにしている。(愛知・30歳男性)
■そっと思い続けた人の意見(女性)
・友だちには悪いと思ったが、好きな気持ちはそう簡単に変えられなかったので、気持ちを伝えずに近くにいた。(兵庫・33歳女性)
・友だちを悲しませるような選択肢はなかったですが、好きという気持ちを否定する気もなかったので、ただ想っていました。(埼玉・25歳女性)
一方で、注目すべきは「相手に告白をした」人の割合だ。女性は4.3%に対し、男性は約3倍の12.6%が「相手に告白をした」と回答していた。
「告白まではしないものの相手にアプローチをした」と答えた人も男性が17.3%・女性は11.2%とこちらも男性のほうが多い結果に。
■相手に気持ちを伝えた男性の意見
・自分の気持ちに嘘がつけず、告白しました。(三重・21歳男性)
・LINEで「好きになってしまった」と伝えました。(千葉・27歳男性)
・当時は、学生だったので気持ちに正直過ぎて、後先考えずに好きな気持ちをぶつけてしまった。(山梨・31歳男性)
・気持ちを抑えきれない・自分の
・気持ちに嘘はつけないという情熱的な男性の声が目立ちました。
相手との関係は「とくに進展なし」が過半数
好きになってしまった友だちの恋人とのその後の関係については、男女ともに「とくに進展なし」が半数を超えた。男女ともに「あきらめる」「そっと思い続ける」など告白やアプローチをしない人の割合が多いので、関係が進展することはあまりなさそうだ。
一方で、男性の9.2%、女性の8.6%は「自分と交際した」と答えているが、友だちの恋人に対して「告白した」「告白まではいかがないがアプローチをした」人にしぼって結果を見てみると以下のような結果に。
男性が26.9%、女性は38.9%が告白やアプローチの結果「交際した」と答えていた。友だちの恋人を奪ってしまうことには賛否両論ありそうではあるが、告白やアプローチを経て交際に至る人も、実際には少なくはなさそうだ。
自分の気持ちや相手との関係性はさておき、友だちはあなたの気持ちに気付いているのだろうか。
男性は52.9%、女性は65.5%が自分の気持ちは友だちに気付かれていないと回答した。ここにも、「友だちと自分との関係性」や「友だちの気持ち」を思って行動した結果が表れているようだ。
そして意外にも、男女ともに2位は「わからない」という回答していた。友だちが気付いているのか・いないのか、わからぬままハラハラドキドキといったところだろうか。友だちに聞くわけにもいかず、気付いていたかどうか、真相は闇の中だ。
また、その後の友だちとの関係性についても聞いた。
男女ともに約8割が友だちとの関係は「以前と変わりない」と回答。「前より仲良くなった」を合計すると、約85%が友だちとの関係が良好だとわかった。
恋心を抑えてあきらめた人も、そっと想い続けた人も、あるいは相手に告白やアプローチをした人も……、その後の行動を問わず8割もの人が友だちとの関係は維持できたということになる。友情はそんなに簡単に壊れてしまうものではないのかもしれない。
今後、もしもまた「友だちの恋人を好きになりそうになったら」どうするのか尋ねてみた。
結果は男女で大きな差が出ており、女性は「好きにならない努力をしたい」が1位で半数以上の56.0%を占めた。結果はどうあれ友だちの恋人を好きになることで苦労や後悔をした人が多かったのかもしれない。
これに対して男性は「好きになってみないとわからない」と回答した人が40.2%、「好きにならない努力をしたい」は女性の約半分の27.7%であった。
今回のアンケート調査では、女性は比較的、友だちの彼氏を好きになってしまうこと自体にネガティブな感情を持つことが多く、男性は友だちとの関係性をケアしながらも、状況によっては行動に移す人も多い傾向がみられた。
最後に、過去に友だちの恋人を好きになった経験がある皆さんから、道ならぬ恋に悩み中の人に経験者としてのメッセージやアドバイスをもらったので男女別に紹介しよう。あなたの気持ちにフィットするアドバイスはあるだろうか。
■男性の意見
・とにかく自分の気持ちに素直になったほうがいいと思います。一生友だちと人生を共にするわけではないので、あまり遠慮しすぎるのも良くない。(東京・38歳)
・上手くいくようにずるくても恋を叶えて下さい。(岡山・37歳)
・好きになった彼女と友人、どちらが大切かだなと感じました。彼女を選んだ際には失うものも大きいので、相当な覚悟と本当に好きという気持ちが重要です。(福岡・33歳)
・歴史のある友情のほうがかけがえのないもの。(東京・36歳)
・友人に直接相談してみましょう!ケンカしましょう!それで切れてしまうようならば、友だちとはその程度だったのです。(大阪・26歳)
■女性の意見
・ワンチャン狙おう。(宮崎・28歳)
・相手がいるとわかっていても、感情はコントロールできないし辛いと思います。何年かしたらあんなこともあったな、楽しかったなと思える恋愛にして欲しいです。(三重・18歳)
・どこが好きなのか、ほんとうに自分に必要な相手なのかよく考えることが大事。(大阪・25歳)
・誰を好きになろうが自由だけど、大人になると新しい友だちはなかなかできるものではない。(京都・23歳)
・友だちの彼氏だからこそ好きになったのかもしれない。(神奈川・34歳)
調査概要
調査方法:インターネットアンケート
調査対象:18歳~39歳の友だちの恋人を好きになってしまった経験がある未婚男女
アンケート母数:男性87名・女性116名(合計203名)
実施日:2024年1月19日~2024年1月31日
調査実施主体:マッチングアプリ大学
調査会社:株式会社ネクストレベル
関連情報
https://jsbs2012.jp/love/tomodachi-koibito.html
構成/Ara