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印象に残る言葉を意味する表現に「パワーワード」がある。「パワーワード」はSNSで使われることが多いものの、正しい言葉の意味を把握せずに使っている人も少なくないはず。
そこで本記事では、「パワーワード」の正しい言葉の意味と使い方、由来や流行った理由を解説する。最後に紹介する漫画やアニメに登場するパワーワードやパワーワードの類義語も、ぜひこの機会に確認しておこう。
「パワーワード」とは
まずは「パワーワード」の正しい意味と使用シーンを解説する。パワーワードの由来などもぜひ参考にしてほしい。
意味は「人に強烈なインパクトを与える言葉」
パワーワードとは、人に強烈なインパクトを与える言葉のこと。一度聞いたら頭から離れない印象的な言葉や、無意識に思い出してしまう言葉のことを指す。人によって捉え方はさまざまだが、感化されたりネガティブになったりと、良い意味でも悪い意味でもインパクトを与える。
使用シーン
パワーワードは、映画やドラマだけでなく、広告や有名人の格言など、人に強い印象を与える言葉を話す場面で用いられる表現だ。
【例文】
「受験勉強で行き詰まったとき、あの映画のパワーワードのおかげで頑張れた」
「歴史の授業で知った織田信長のパワーワードは、今でも忘れられない」
「彼が放ったあの言葉は、自分にとってのパワーワードとなった」
パワーワードの由来
パワーワードは、語源は特定されていないものの、英単語で「力」を意味する「Power」と「言葉」を表す「Word」が組み合わされた言葉。パワーワードが使われ始めた初期は、「強い説得力がある言葉」「人を元気づけられる言葉」「影響力がある言葉」として使われていた。
パワーワードが流行った理由
パワーワードは、2010年代からSNSでネットスラングとして使われ始め、「今年の新語2017」として三省堂が選ぶほど浸透した。普及されるなかで、「インパクトがある言葉=パワーワード」として広く使われるようになり、今ではSNSを利用しない人にも「破壊力のある言葉」として使われるようになった。
漫画やアニメのパワーワード一覧
次に、漫画やアニメに登場する、おもしろい言葉や勇気が与えられるパワーワードの例を紹介する。人に印象を与えられる言葉の幅を広げられるよう、チェックしておこう。
1. 「あきらめたらそこで試合終了ですよ…?」(スラムダンク)
このパワーワードは、スポーツ漫画『スラムダンク』に出てくる安西先生の台詞。主人公である元不良少年のバスケ初心者、桜木花道が湘北高校バスケットボール部に入部し、ライバルたちと切磋琢磨しながら優れた才能や技量を見出していく物語だ。安西先生は桜木花道が所属する湘北高校バスケットボール部の監督。
このパワーワードは「どんなことでも諦めてしまうと成功する可能性がなくなるが、諦めずに頑張れば成功する可能性はあること」を意味している。勉強で悩んでいたり、仕事で疲れてしまったりした時、この言葉に励まされた人も多くいるだろう。
2. 「失っても、失っても、生きて行くしかないんです」(鬼滅の刃)
このパワーワードは、漫画『鬼滅の刃』の主人公である竈門炭治郎の言葉だ。『鬼滅の刃』は、主人公の炭二郎が家族を殺した敵(鬼)への復讐と鬼になってしまった妹の禰豆子を人間に戻すために、炭治郎が鬼狩りとして鬼と戦う物語。
このパワーワードは、「どんなに家族や仲間を失って打ちのめされようとも、失った者や時間は元に戻らないため、過ぎてしまった思い出を糧にして前進するしかないこと」を指す。嫌なことやキツいことがあるときに、この言葉を思い出すと感化されて元気付けられるだろう。
3. 「だが断る」(ジョジョの奇妙な冒険)
この言葉は、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』に登場する岸辺露伴の台詞だ。『ジョジョの奇妙な冒険』は、主人公のジョースター家とライバルたちとの何世代にもわたって繰り広げられる冒険ファンタジー。
このパワーワードは、敵に囚われた露伴が味方を裏切れば助けると敵に交渉され要求を了承するフリをしたものの、堂々と断る場面で用いられている。そのため、この言葉は「~してくれる?」「当たり前だよ!だが断る」といった流れで、一度了承したことを断る冗談のようなシーンで使える。
4. 「自分を救うのは… 自分だけ」(カイジ)
この言葉は、漫画『カイジ』の主人公であるカイジの台詞だ。『カイジ』は、自堕落で怠惰な暮らしをしていた若者カイジが借金の保証人になった折、金銭的に余裕がない状態で一発逆転を狙ってギャンブルに命懸けで挑む物語。
このパワーワードは、皆がライバルの状態でギャンブルに挑戦する際に、「自分の道は自分でしか切り開けないこと」を意味する。新しいチャレンジをしたり味方がいない状態で物事に取り組んだりする際に、励ましとなる言葉だ。
パワーワードの類義語は?
最後に、パワーワードと似たような意味を持つ、類義語を紹介する。ビジネスシーンでの雑談時に使えるようぜひ役立ててほしい。
1. 名言(めいげん)
事柄の本質を捉えた言葉だ。
【例文】
「社長は偉人名言集を欲しがっていた」
「名言を吐くのは難しい」
2. 格言(かくげん)
人生の真実を表し、さまざまな人に対して戒めや教訓になるような言葉のことだ。
【例文】
「彼は著名人の格言を実行している」
「彼女はエジプト人の格言を教えてくれた」
3. 流行語 (りゅうこうご)
ある時期にたくさんの人々の間で頻繁に使われる言葉や言い回しのこと。
【例文】
「今年の流行語大賞を知りたい」
「流行語だけでなくきちんとした日本語も使うべきだ」
4. キャッチコピー
人々の注意を引きつける広告文や宣伝文を意味する言葉だ。
【例文】
「キャッチコピーを作るのは難しい」
「私が作ったキャッチコピーは大会で入賞した」
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
文/編集部