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SNSの閲覧や投稿が生活の一部になっている人は多いだろう。交友関係を広げたり、情報収集をしたりと役に立つSNSだが、誰もがアクセスできるツールだけに、俗に「ネトスト」と呼ばれるつきまとい行為が問題になるケースもある。しかし、言葉を聞いたことはあっても、「ネトスト」の意味や、どこからが「ネトスト」に該当するかは知らない人も多いはず。
そこで本記事では、「ネトスト」の意味と語源、何がネトストに該当するかの具体例、ネトストをされた場合や、自分がネトストをしてしまっている場合の対処法について解説する。
「ネトスト」とは?
「ネトスト」とは、ネットストーカー、またはネットストーキングの略語。メールやSNS、ブログ、ダイレクトメッセージ(DM)などのインターネットツールを利用して特定の人物につきまとい、監視、嫌がらせ、脅迫、身体的危害などを加える行為を指す。
「ネトスト」に該当するのはこんな行為
「ネトスト」には主に以下のような行為が該当する。
・SNSやブログなどの投稿を常に監視し、過去に遡って動向を確認する
・被害者のSNSやブログに好意を寄せるコメントやメッセージを頻繁に送る
・投稿内容から被害者の個人情報を特定し、現実でもつきまとう
・被害者の個人情報をネット上に無断で公開する
・アカウントの乗っ取りや偽カウントを使ったなりすましを行う
・SNSや匿名掲示板、ブログなどで被害者の誹謗中傷や偽情報の拡散を行う
「ネトスト」をする人の心理とは
「ネトスト」を行う人の傾向は、主に以下の3パターンに分かれる。
・好きな人や気になる人への好奇心、執着心
・自身を不快にする相手への復讐心や嫉妬心
・遊び、ゲーム感覚、暇つぶし
また、性格面においては、「ネトスト」をする人には、「執着心が強い」「被害者意識が強い」「自尊心が強い」「現在の生活に不満を抱いている」などの心理的傾向が見られると言われる。
「ネトスト」への対処法!されている時、やめたい時はどうする?
誰もがインターネットにアクセスし、匿名アカウントを持てる現在、「ネトスト」は決して特殊な行為ではなくなっている。すべての人が、「ネトスト」の被害者になる可能性がある一方で、何が「ネトスト」に該当するかを知らないまま自分自身が加害者となってしまう危険性も秘めていると言えるだろう。
インターネットやSNSを快適に使うためにも、自分が「ネトスト」をされている場合の対処法と、自分が「ネトスト」をしてしまっていると気付いた場合の対処法は、セットで覚えておくことをおすすめする。
「ネトスト」をされている場合の対処法
自分が「ネトスト」をされていると気付いた場合は、まず「情報の遮断(鍵垢による公開制限、個人情報やアカウントの削除など)」と「証拠の保存(スクリーンショットで画面保存など)」の二つを意識しよう。
また、実際の被害(誹謗中傷や個人情報の流出、執拗なメールやSNSメッセージの送信など)が起きている場合は、「ストーカー規制法」が適用されるケースがある。保存した証拠を持って弁護士や警察に相談するのがおすすめだ。
・SNSを非公開やプライバシー設定(鍵垢)にする
・個人情報や位置情報を削除もしくはアカウントそのものを削除
・SNSやブログの運営会社に通報
・実害(誹謗中傷、個人情報の流出、現実でのつきまといetc.)がある場合は、画面保存や写真を撮るなどして証拠を残し、弁護士や警察に相談
・相手を特定できている場合は挑発しないようにする
「ネトスト」をやめたい場合の対処法
SNSでは誰もが気軽に匿名アカウントを作れるため、気になる相手をフォローしているうちに、いつの間にか「ネトスト」にまで行動がエスカレートしてしまうユーザーも少なくない。
「ネトスト」は特別な人のみがする行為ではなく、インターネットを利用するすべての人が行ってしまう可能性があることを認識した上で、自分が「ネトスト」をしているかもしれないと気付いた場合は、やめるための方法を模索してみよう。
もっとも有効な方法は、SNSのアプリやアカウントを削除して、一定期間インターネットから離れることだ。つい見てしまうタイムラインの代わりに、自分が夢中になれる趣味などを探してみると良いだろう。
・SNSのアプリやアカウントを削除する
・しばらくインターネットから離れる
・他の夢中になれることに没頭する
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
文/編集部