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情報処理推進機構へのセキュリティ相談が急増!前四半期比で50%近く増加している理由

2024.03.09

増加している技術的な要因

セキュリティ相談の増加要因には、特定の手口の増加、偽警告の急激な増加、不正ログインの増加が挙げられます。これらの要因は、技術の進化、攻撃手法の洗練化、そして一般のユーザーのセキュリティ意識の低さに起因しているでしょう。

ここでは、それぞれの手口を詳しく解説します。

■特定の手口の増加

セキュリティ相談の中で特に増加しているのは、特定の手口を用いた攻撃に関する相談です。

例えば、フィッシング詐欺やランサムウェアなどが増えており、被害者から情報を奪ったり、不正な支払いを要求するなどの被害が発生しています。

フィッシング詐欺では、攻撃者が正当な機関を装い、ユーザーから個人情報や銀行情報を詐取します。ランサムウェア攻撃は、被害者のコンピュータに不正アクセスし、データを暗号化して身代金を要求する手法です。

これらの手口は、悪意のある第三者によって利用されたり、ユーザーの認識不足から被害が拡大していると考えられます。このような攻撃は、高度な技術を必要とせず、インターネット上の情報を利用して簡単に実行できるため、増加傾向にあります。

■偽警告の急激な増加

偽警告に関する相談も急増しています。マルウェア検出の偽警告は、悪意のあるソフトウェアに感染したことを装い、使用者に支払いを要求する詐欺行為です。

これらの偽警告は非常に巧妙に作られており、実際のウイルス警告と見分けがつきにくいため、ユーザーはパニックに陥りやすく、犯罪者に支払いを行う可能性が高まります。

特に、一般ユーザーがセキュリティ警告を正しく理解し対処することが難しい場合、これらの攻撃は成功しやすくなるでしょう。偽警告は、被害者に不必要な恐怖を与えるだけでなく、セキュリティ対策への信頼を損なう効果もあります。

■不正ログインの増加

最後に、不正ログインに関する相談も増加しています。外部に漏れたIDやパスワードを用いてアカウントに侵入し、不正な操作を行うケースが増えています。特に、中小企業を狙った不正ログインが増加しており、企業の業務停止や情報漏洩につながる懸念があるでしょう。

不正ログインの増加は、情報セキュリティに対する意識不足やセキュリティ対策の甘さが要因として考えられます。この種の攻撃は、漏洩したデータベースやソーシャルエンジニアリング手法を使用して、ユーザーのアカウントにアクセスします。

不正ログインは、重要な情報の漏洩だけでなく、組織の信頼性や評判にも深刻な影響を与える可能性があるでしょう。これは、企業がセキュリティ対策を強化する上で重要な課題となっています。

対策と今後の展望

今回のセキュリティ相談の急増を受けて、企業や個人は積極的なセキュリティ対策を取っていかなければなりません。特に中小企業はセキュリティへの意識が低く、攻撃の標的になりやすい傾向がありますので、適切な対策が重要です。

まず、企業や個人はセキュリティ意識の向上を図る必要があります。セキュリティに関する情報を積極的に収集し、最新の脅威に対する情報を把握することが重要です。また、従業員教育も欠かせません。社内での情報セキュリティに関する啓発活動や研修を実施し、従業員のセキュリティ意識を高めることが効果的です。

さらに、セキュリティ対策の強化も必要です。定期的なパスワードの変更や複雑なパスワードの使用、マルウェア対策ソフトウェアの導入など、基本的なセキュリティ対策を徹底していきましょう。また、ファイアウォールや侵入検知システムなどのセキュリティソリューションの導入も検討すべきです。

今後は、セキュリティ技術の進化により攻撃手法がますます高度化することが予想されます。直近では、AIやマシンラーニングなどのテクノロジーを活用した攻撃が増える可能性が高いです。そのため、セキュリティ対策を行う企業や個人は常に最新の技術動向に注意を払い、新たな脅威に対応する必要があります。

また、クラウドサービスやモバイルデバイスの普及により、情報の取り扱いがますます多様化しています。これにより、セキュリティ対策もより広範かつ柔軟にしていかなければなりません。セキュリティ対策においては、常に状況の変化に敏感に対応し、適切な対策を取ることが求められます。

今後もセキュリティに対する脅威は高まっていくことが予想されます。企業や個人は情報セキュリティに対する意識を高め、適切な対策を講じることで安全なオンライン環境を確保していきましょう。

文/長谷川貴之

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