円安なども好材料だが、日本株に構造変化発生なら、日経平均の過去最高値更新は通過点か
このように、企業業績と企業改革の改善傾向が確認されたこと、賃金の改善傾向への期待が高まっていることが、日本株上昇の背景にあると思われる。
また、年明け以降、米利下げ観測の後退などによるドル高・円安の進行や、ダウ工業株30種平均やS&P500種株価指数の過去最高値更新は、日本株にとって追加的な好材料となり、株高のスピードは想定以上の速さになった。
日経平均は、すでに10年以上続く長期上昇トレンドを上抜けているため(図表2)、買われ過ぎとの見方もあるが、企業改革や賃上げは、ここ10年以上なかった動きであることを踏まえると、大幅な株高は日本株に「構造変化」が生じたためと解釈できる。
この場合、日経平均はより右肩上がりの新たな上昇トレンドを形成し、過去最高値である38,915円の更新も、通過点となる展開は十分考えられる。
出典元:三井住友DSアセットマネジメント
構成/こじへい