これまで旅行をあきらめていた人たちにも宿泊体験を提供していきたいという「Rakuten STAY」の理念
わが家もそうですが、家族の一員である愛犬ととともに、宿泊を伴う旅行に出掛ける際、やはり目的地選び、滞在先が制限されがちです。しかし「Rakuten STAY」の最近の施設では、ほとんどの施設で愛犬と泊まれる客室をドッグフレンドリールームとして用意しています(一部施設を除く)。わが家が「Rakuten STAY」のファンになったひとつの理由でもあるのですが、小中型犬だけでなく、大型犬まで滞在できる(頭数制限あり)ドッグフレンドリールームを導入したきっかけを教えてください。
伊藤:まずは、「Rakuten STAY VILLA」のようなタイプの宿泊施設に関するデータ分析をしていったときに、「充実した設備や備品を備えたドッグフレンドリールームがある宿泊施設」という観点で、競合が少なかった、ということがありました。
荒井:ドッグフレンドリールームは、愛犬とともに旅行がしたいのに、様々な理由からあきらめていた方たちにも新しい宿泊体験を提供したいという想いから導入しました。これは、2 家族や、3 世代、グループなどの大人数だから旅行に行きにくいという方たちも、客室の広さや定員の多さによって受け入れられる、ということと同じです。※筆者注 ペットの動線も配慮されている。
2 食付きプランの地産地消の食材にもこだわる
最近、「Rakuten STAY VILLA 鴨川」を訪れましたが、楽天トラベルから予約した 2 食付きプラン(船盛セット、海鮮 BBQ セット、金目鯛と林 SPF ポークのしゃぶしゃぶセット、かずさ和牛すきやきセットから選べる)のすき焼きのかずさ和牛(1 人前 150g)、新鮮野菜には感動しかありませんでした(同行したフードコーディネーター、日本食育インストラクターの資格がある nanae さんもまったく同感とのこと)。レストランのない施設のケータリングだと内容は期待できない・・・という一部の常識が覆され、また、「Rakuten STAY VILLA 八ヶ岳」では地元産の野菜やお肉、近くのイタリアンレストランの料理が堪能できました。食事付プランにおいて食材のこだわりもあるのでしょうか。
「Rakuten STAY VILLA鴨川」のかずさ和牛すきやきセット
伊藤:楽天グループと同様に、楽天ステイも地域を大切にしています。事前のエリア調査やマーケット分析を踏まえ、地元との連携に施設としてどのように取り組んでいけば良いか毎回議論を重ねていますが、その中でも食事に関しては地域との繋がりを重視しています。それは地元の飲食店や食材店、農家であったり、名産品だったりします。
地元の食材、名産品が供される「Rakuten STAY VILLA 八ヶ岳」
たしかに、食材だけでなく、冷蔵庫に入っているウェルカムドリンクに地元産のワインや地ビールが入っていたりする。まさに地産地消のコンセプトである。しかも、肉質など食材のこだわりも半端ではない。
「Rakuten STAY FUJIMI TERRACE 箱根芦ノ湖」