この約 2 年で 10 件近い新規「Rakuten STAY」施設をグランドオープン
以来、「Rakuten STAY VILLA」だけでも、2021 年 7 月と 10 月に、全室天然温泉かけ流しを楽しめる内風呂と足湯を完備 した「Rakuten STAY VILLA 箱根仙石原」の北館、南館、2022 年 4 月には森林体験をコンセプトにした富士山麓の「Rakuten STAY VILLA 富士河口湖の森」、7 月には熊本県阿蘇郡の緑豊かな山腹に 1 日 5 組限定の宿「Rakuten STAY VILLA 阿蘇黒川」、2023 年 1 月には約 20 種類の異なる部屋タイプを取り揃えた「Rakuten STAY VILLA 那須」、同月、プライベートプール付きの約300 m²のスイートルームと 100 m²を超えるスタンダードルーム全 16棟の一棟貸し切りヴィラを擁する「Rakuten STAY VILLA 鴨川」、2023 年 5 月に全室約 100 平米の 2 階建てメゾネットタイプの「Rakuten STAY VILLA 八ヶ岳」、2023 年 12 月には豊かな自然に囲まれたプライベート空間で家族や友人と贅沢にくつろげる全 21棟の 1 棟貸し切りヴィラ「Rakuten STAY VILLA 日光」をグランドオープンさせている(2023 年は「Rakuten STAY VILLA」以外でも、オーシャンビューの客室、天然温泉の大浴場、フリーフロードリンク、地元食材を使った料理など、設備やサービスが充実した地上 9階地下 1 階建ての宿泊施設「Rakuten STAY 熱海」を 7 月にオープン)。その勢いには目を見張るものがある。
ここで、実際に@DIME の愛犬と行くクルマ旅でも紹介している「Rakuten STAY VILLA 鴨川」 を例に挙げると、すでに説明したように、約 300 m²のスイートルーム、そしてスタンダードルームでさえ約 100 m²の広さを誇る。滞在したペットと滞在できる D 棟はメゾネットタイプの 2LDK で、お部屋の広さはなんと 117.4 m²!!
「Rakuten STAY VILLA鴨川」のドッグフレンドリールームの一例
立地の良さと多人数の宿泊に対応するゆとりある設計が基本
「Rakuten STAY VILLA 富士山中湖」、「Rakuten STAY VILLA 箱根仙石原 」、「 Rakuten STAY VILLA 八 ヶ 岳 」 にしても日本を代表するリゾート地の一等地にある。そして建物のグレード、広さ、備品の充実度、湖畔至近な環境などに驚くばかりですが、立地の条件や設計、広さの基準はあるのでしょうか。
伊藤: やはり、徹底したエリア調査と独自のマーケット分析、お客様の趣向や好みなどを踏まえたターゲット設定などから、ポテンシャルのあるエリアを選定し、その中で弊社が考える条件に合った立地を購入するのはもちろんですが、1~2 名の宿泊だけではなく、グループや 2 家族、3 世代などの多人数の宿泊にも対応するため、ゆとりある設計が基本となっています。
実際、@DIME で最初に訪れた「Rakuten STAY VILLA 富士山中湖」の 103 号室は、87 m²もの 2LDK のメゾネットタイプで、独立した 2ベッドルーム、2 トイレ、1 バス、1 シャワーブース+テラス&愛犬同伴可能な客室にはプチドックランが備わり、4 名+1 頭の滞在でも、広々、快適に過ごすことができた。そして朝夕のお散歩も、山中湖湖畔の平野の浜まで至近と、愛犬家にとっても絶好のロケーションにあったのである。
スマートロックと無人チェックインのメリットは大きい
ところで、「Rakuten STAY」では無人チェックインを基本としていますが、導入した理由を教えてください。
伊藤:「RakutenSTAY」が「Rakuten STAY HOUSE x WILL STYLE 松江」からスタートしたことは先ほど申しあげたとおりですが、現在は 3 棟あるこの施設は、実は当初 1 棟のみだったため、コスト面やチェックインカウンターなどの設備や運用面を考えると、人を配置することが出来ませんでした。そこで、楽天グループの通信会社である楽天コミュニケーションズのサービスである「あんしんステイ IoT」と「スマートロック」を活用することにしたのです。
「Rakuten STAY」のチェックイン/アウトは、事前に予約番号と鍵番号が メールで送られ、宿泊当日は、管理棟に設置したタブレット端末でチェックイン手続き、または鍵番号で客室に入った後、リビングスペースにある画面越しオペレーターと通話できるタブレット端末でチェックイン手続きをする方法だ。有人チェックインに慣れていると、最初は戸惑うかも知れないが、1 度経験すれば、すぐに慣れ、スムーズに行えることを確認している。そしてチェックイン(アウト)時にカウンターで待たされることなく、また、カウンターに向かって並ぶ列に身を置く必要がないというメリットもある。超高級リゾートホテルで、客室チェックインを行っているのと近い感覚になる。
伊藤:無人チェックインや省人化運営を基本とした施設ながら、もしものときのための体制はもちろん構築しております。オペレーターによるカスタマーサービスに加え、24 時間 365 日、ALSOK や SECOMといった警備会社の緊急駆け付けを受けられますので、“安心”してお過ごしいただくことができます。