長かった冬も終わりが見え始め、間もなく春へ。花粉症の人にとっては憂鬱な季節がすぐそこまでやってきている。
日本気象協会によると、花粉飛散量が過去10年間で最大と予報された2023年に続き、2024年春の花粉飛散量も、九州から東北のほとんどの地域で例年よりやや多いと見込まれ、特に北海道では非常に多いと予想されている※。
そこで一条工務店はこのほど、花粉症と診断されている、または花粉症だと自覚している男女505名を対象に、「花粉症に関する意識調査2024」を実施し、その結果を発表した。
※日本気象協会2023年12月7日発表
例年より花粉の飛散量が多いと予報された2023年、花粉症の症状が出た人は2月から3月にかけて急増し、4月がピークに
花粉症と診断されている、または花粉症だと自覚している505名に、「2023年、実際に花粉症の症状が出た月」を尋ねたところ、「1月」では11.9%だったが、「2月」には38.8%、「3月」では69.5%に急増し、「4月」には72.5%と7割を超える人がピークを迎えていたことがわかった。さらに、9月から11月の秋のシーズンでも、2割以上の人に症状が出ていたことがわかった(図1)。
6割以上の人が、自宅でも屋外と同程度、もしくは症状がひどくなったと回答
「2023年、屋外に比べて自宅にいる時に症状がひどくなったように感じましたか?」の問いに、25.7%の人が「とてもひどくなった」(6.5%)「ややひどくなった」(19.2%)と回答した。また、「屋外と自宅で症状は同程度出た」という人は35.4%にのぼり、6割以上の人が、自宅にいても屋外にいるときと同程度の症状が出ているか、もしくは自宅のほうが症状が悪化していることがわかった(図2)。
花粉症によって自身のパフォーマンスが落ちると感じている人は約9割
「花粉症によって仕事・勉強・家事でミスをしたり、スピードが遅くなるなど、自身のパフォーマンスが落ちると感じていますか?」の問いに、「とても落ちる」と回答した人は3割以上で、「やや落ちる」と回答した人と合わせると、約9割の人が、仕事や勉強などのパフォーマンスが落ちると感じていた(図3)。
また、現在仕事をしていると答えた422名に「花粉症の症状がひどすぎて、仕事を休んだり、働き方を変えたことはありますか?」と尋ねたところ、「働き方を変えたことはない」と回答した人が約87%となったが、13%の人は仕事を休んだり、在宅勤務に切り替えるなど、働き方に影響した経験があることがわかった(図4)。さらに、「仕事を休んだり、働き方を変えたことがある」と答えた55人のうち、約4割は、花粉症で「仕事を休んだ」(41.8%)と回答した(図5)。