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「先負」とはどういう日?結婚式や葬儀を開催してもいいのか避けるべきか

2024.03.23
大安や仏滅の意味は何となく分かるものの、『先負』とはどのような日を指すのか知らない人も多いのではないでしょうか?
日の吉凶を占う六曜の一つであり、『先んずれば即ち(すなわち)負ける』を意味します。先負にやってよいこと・避けるべきことをチェックしましょう。

先負とは?どんな日か解説

カレンダーや手帳を使ったことがある人なら、日付の脇に『先負』という文字があるのを見かけたことがあるはずです。先負とは、どのような日なのでしょうか?

■先負の意味と読み方

先負は『先負日(せんぶにち)』の略称で、読み方は『せんぶ』『せんぷ』『さきまけ』『せんまけ』です。読み方は地域によってさまざまですが、『せんぶ』と読まれるケースが多いでしょう。

日本には古来、重要な物事や儀式の日柄を『六曜(ろくよう)』によって判断する習慣があります。先負は六曜の一つで、意味は『先んずれば即ち(すなわち)負ける』です。この日は、物事を急いで進めようとせず、何をするにしても平静を保つのが望ましいとされています。

そもそも六曜とは

六曜(六輝)とは、日に6種類の曜を当てはめ、日時の吉凶を占う考え方です。一説では、古代中国の占術「六壬」が起源とされ、日本には14世紀ごろに伝わったといわれます。江戸時代の中期から暦(こよみ)に記されて流行し、庶民の間に広まったといわれています。

六曜を見れば、その日に何をすればよいのか、何をしない方がよいのかが分かるため、現在も一部のカレンダーや手帳に記載されています。特に、慶事・弔事・引っ越し・開業・商談・勝負事の際に六曜を意識する人が多いようです。

基本的に六曜の順番は決まっており、以下の並び順でカレンダー上に配置されます。旧暦の1日にリセットされ、また同じサイクルを繰り返すルールです。

  • 先勝
  • 友引
  • 先負
  • 仏滅
  • 大安
  • 赤口

■先負は縁起が悪い日ではない

六曜を縁起が良い順に並べると、大安・友引・先勝・先負・赤口・仏滅の順番になります。先負は『負』という字から、縁起が悪い日と捉えられがちですが、時間帯によって吉凶が変わるため、一概に良い・悪いとはいえません。

前述の通り、先負には『先んずれば即ち負ける』の意味があります。新たな事業や契約、勝負事には適しておらず、何事も慌てないことが肝要です。午前中は凶ですが、午後は吉に転じるため、行動を起こすなら午後まで待つのが賢明でしょう。

先負に行なってもよいこと・避けるべきこと

結婚式

(出典) pixta.jp

六曜には、古くからの言い伝えとして、行なってもよいことと避けるべきことがあります。先負は、慌てずに控えめに過ごすのがよいとされていますが、具体的にはどのような点に注意すべきなのでしょうか?

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■結婚式や入籍などは午後がおすすめ

結婚式や入籍などの慶事は、最も縁起が良いとされる『大安』を選ぶのが理想ですが、先負を選んでも問題はありません。ただし、午前中は凶、午後は吉とされているため、縁起にこだわる人は、午前中の慶事は避けましょう。

急がずに平穏に過ごす日であることから、引っ越し日も先負を避けるのが無難です。ただし、大安は引っ越し業者が混み合い、予約が取れないケースが多いでしょう。先負を選んだ場合は、午後からの引っ越しがおすすめです。縁起を担ぐなら、納車も午後からがよいでしょう。

弔事(お葬式・お通夜・法事など)は、先負を選んでも問題はなく、時間帯にもこだわる必要はありません。

■訴訟や宝くじの購入は避ける

先負は『負』という文字が使われているため、以下のような『勝ち負けに関すること』は避けた方がよいとされています。勝負事はせず、心穏やかに1日を過ごしましょう。

  • 訴訟・裁判
  • 試合
  • 宝くじの購入
  • 縁起物の購入
  • 財布の新調

『先んずれば即ち負ける』の通り、急用にも適していません。今後を左右する重要な契約や人生の節目における意思決定は、縁起が良い日を選びたいものです。

知っておきたいその他の六曜

先負

(出典) pixta.jp

六曜には、先負を含む6種類の曜があります。大安は、万事に良い日として知られていますが、『先勝』『友引』『赤口』は、文字から意味が想像しにくいかもしれません。それぞれ、どのような日なのか解説します。

■先勝

先勝は、『せんかち』または『せんしょう』と読みます。『先んずれば勝つ』や『先手必勝』の意味があり、何事も早めに済ませるのがよいといわれています。

午前は吉ですが、午後は凶に転じるため、結婚式やお見合いなどの大事なイベントは午前中(午後2時まで)に済ませましょう。

先勝の日に葬儀を行なっても問題ありません。ただし、先勝にお通夜を行うと、葬儀日が『友引』に重なる可能性があります。友引は本来、凶日ではありませんが、葬儀がタブーとされていることを覚えておきましょう。

■友引

友引は、『ともびき』または『ゆういん』と読みます。元々は、『共に引き分け(勝負がつかない)』という意味でしたが、陰陽道にあった『友引日』と混同され、日本では『友を引き込む』という意味に転じました。

大安に続き、結婚式や入籍などの慶事は歓迎されますが、お通夜や葬儀などの忌事は避ける人が多い傾向があります。友引を休業日とする火葬場も少なくありません。午の刻(うまのこく)である午前11時~午後1時は凶とされています。

■赤口

赤口は、『せきぐち』『しゃっこう』『しゃっく』と読みます。赤舌日(しゃくぜつにち)ともいわれ、六曜では凶日とされています。赤舌とは、陰陽道における極悪・憤怒の神『赤舌神(しゃくぜつしん)』のことです。
この日は万事に凶であり、新しい物事をスタートさせるのには向いていません。特に、『赤』という字が火や血を連想させることから、火の元や刃物に注意すべき日とされています。慶事・お宮参り・引っ越し・納車は避けるのが無難でしょう。
ただし、午の刻(午前11時~午後1時まで)は吉なので、重要な物事は昼間のうちに済ませるという手もあります。

カレンダーに載っている「赤口」は何と読む?

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構成/編集部

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