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refは英語が元になっており、さまざまな意味を持つ言葉です。業界や分野によって使用方法が違うので、混乱する場合があります。
シーンに応じた正しい意味を理解できるようになりましょう。refの意味や使い方、併せて覚えたい関連用語などを紹介します。
refとは何を表す略語?
refは、さまざまな場面で目にする略語です。一般的な意味や読み方、ビジネスシーンで使われるニュアンスをチェックしましょう。
■一般的な「ref」の意味と読み方
refとは、英語の『reference』を略した言葉です。日本語ではリファレンス、もしくはレファレンスと発音されます。一般的な意味は、言及・参照・参考・参考文献・信用照会先などです。
使用する際の文脈によって、微妙に意味が変わります。また、業界によってもニュアンスが違うため、使う時には注意が必要です。
■ビジネスシーンで使われる「ref(リファレンス)」の意味
ビジネスにおけるリファレンスとは、企業間で取引をする際、相手企業の信用度を確認するために必要な情報のことです。例えば、顧客からの評価や満足度をまとめた資料や、推薦状などが該当します。
ビジネスを成功させるには、取引相手がどれくらい信用に足るかを測るための情報を入手し、正しい判断をすることが重要です。
信用のない相手と一緒に仕事をすると、企業にとって大きな損失を招く事態に発展するかもしれません。
業界・分野ごとの「ref」の意味
refはさまざまな分野で使用され、場面によって違った使い方をします。業界・分野ごとの意味や使用方法について、理解を深めましょう。
■Excelの関数における「ref」の意味
Excelの関数を利用した書類を取り扱う際、『#REF!』という文字を見たことがある人もいるでしょう。『#REF!』は数式のエラー値の一つで、数式が無効なセルを参照しているという意味です。
例えば、参照先に指定していたセルを削除した場合などに表示されます。この表示がされたら、エラーが起きている原因を探し出し対処することが必要です。
誤ってセルを削除した時は、 『Ctrl』と『Z』キーを同時に押して元に戻しましょう。また、個々のセルではなく、範囲参照を使用するように数式を改善する方法もあります。
■論文で使われる「ref」の意味
論文やレポートなどで使われる『ref.(リファレンス)』は、参考文献という意味です。参考文献は論文を書くに当たって参考にした文献を指し、文献全体を参考にしている時にのみ使用します。
参考文献を明らかにすることで論文の信頼性がアップするほか、先人に対する敬意を表すことにもつながるでしょう。また、論文を読んだ人に対する、情報提供の意味もあります。
一部文章を引用する場合は、引用文献(citation)として記載しましょう。引用した部分を明記しないと盗用と思われる可能性があります。
■腕時計などに使われる「ref」の意味
腕時計に刻印されている『ref.』は、リファレンスナンバーのことです。リファレンスナンバーは、製品管理を効率化するために一つのモデルに対して与えられ、型番とも言い換えられます。
一見、同じように見えるモデルでも素材の違いや石の有無などの細かい違いがあり、多くのモデルを効率よく管理するために、リファレンスナンバーが設けられているのです。
また似た言葉のシリアルナンバーには個体番号という意味があり、製品一つに対して一つの番号が与えられ、同じモデルであっても異なる番号が付いています。
シリアルナンバーを設けている理由は、個体の識別や製造時期の判別などに役立てるためです。リファレンスナンバーはモデルごとに割り振られているので、別物だと分かります。
ref(リファレンス)に関連する言葉
refの使い方をより深く理解するために、関連する言葉も一緒に学びましょう。リファレンスナンバーと、リファレンスチェックの意味を紹介します。
■リファレンスナンバー
リファレンスナンバー(Reference Number)とは、予約番号や照会番号を表す言葉です。航空券の予約時や、海外送金をした際などに与えられる番号が該当します。
予約した航空券に対する問い合わせやチェックインをする際などに、リファレンスナンバーが必要です。
海外送金をしたときは、受取人とリファレンスナンバーを共有すれば、手続きを進められる仕組みになっています。受け取ってほしい相手に確実に知らせなければなりません。
どちらも大切なものであり、確実な管理が求められます。
■リファレンスチェック
人材採用の際に行われるリファレンスチェック(Reference Check)とは、身元照会を意味する言葉です。企業が応募者の過去の実績や勤務状況について、問い合わせることを指します。
企業は候補者の能力やスキル、人となりなどをより具体的に把握した上で、採用したいと考えています。リファレンスチェックは、入社後のスキルなどにおけるギャップを未然に防ぐために必要です。
また、人柄などについて確認するためにも行なわれます。面接だけでは確認できなかった、内面に関わる部分をチェックすることも可能です。
リファレンスチェックをする際は以前の雇用主や同僚などから、実績や仕事におけるコミュニケーションの取り方などの情報を提供してもらいます。候補者がうそをついていても、リファレンスチェックをすれば分かるという仕組みです。
構成/編集部