3月を権利月にしている、定番人気の株主優待5選
3月を権利月としている定番の株主優待を紹介する。人気であるため、株主優待の価値に対して株価が割高になっていたり、優待を受け取るための投資金額が高かったりする銘柄が多いのが特徴だ。
■ANAホールディングス(9202)
国内線、国際線ともに首位の航空会社で、2024年3月期は国内線客が急増し、2025年3月期には国際線が延び増収、増益予想となっている。配当利回りは0.92%。
■日本航空(JAL)(9201)
国内線、国際線で2位の航空会社で、ANA同様2024年3月期は国内線客が急増し、2025年3月期には国際線が伸びて、増収、増益、連続増配予定。配当利回りは2.14%。
100株の場合、3月の権利月しか株主優待を受取れないため、9月も受け取るためには200株が必要なことに注意。
■東海旅客鉄道(JR東海)(9022)
インバウンドが好調で、新幹線の需要が増加、百貨店の売上も好調のため、増収増益予想。100株あたりが約270万円と高い値嵩株でなかなか買いづらかったが、2023年8月に株式分割し、100株あたり37万円弱となり買いやすくなった。株主優待を受け取るためには、500株以上必要で最低でも約185万円必要だが、3年以上継続して保有していると、100株でも1枚株主優待券を受け取れる。予想配当利回りは0.75%。
■オリエンタルランド(4661)
東京ディズニーランド・シーを運営し、チケット単価の値上げ、訪日客増で大幅に増益し、2025年3月期も新エリアやホテルオープンでさらに増益しそうだ。配当利回りは、0.22%。
長期継続保有や50周年などの節目の年にはチケットの枚数が追加される。また、株主優待を受け取るためには最低255万円必要だが、3年以上継続保有すれば100株の約51万円で株主優待券が受けとれる。
■タカラトミー(7867)
『トミカ』、『プラレール』、『リカちゃん』などを定番商品として強みを持つおもちゃ大手である。訪日客向けが大幅に伸び、海外通信販売も強化しており、2024年3月期は最高益を達成しそうだ。配当利回りは1.48%。3月のみ受け取れる株主優待は、株主限定のトミカやリカちゃんとなっており、市販で売っていない貴重なものだ。
・【3月・9月】100株以上(約24万円)オンラインショッピングサイトでの10%割引券、1年以上の継続保有で30%割引、3年以上で40%割引になる。買物限度額は10万円。
・【3月のみ】100株以上(約24万円)自社製品(トミカ2台)
500株以上(約118万円)自社製品(トミカ4台)
1,000株以上(約236万円)自社製品(トミカ4台及びリカちゃん1体)
株主優待の注意点
人気の株主優待がある株式は、この権利が受けられる日(権利付最終日)に向けて株価が上がり、その翌日の権利が得られない日(権利落日)には大きく下がることがある。
株主優待が受けられるのは良いが、その分株価が下がり投資資金が下がるリスクもある。
また、株主優待の権利を得てすぐ売却するよりも、長期で保有した方が、株主優待の特典が大きくグレードアップする会社もある。その場合は長期で保有するのがおすすめだ。
※配当利回り、株主優待は2024年2月時点、株価は2月8日時点の情報を元にしており、変更される可能性があります。
文/大堀貴子