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ケータイ番号とメアドの入力だけでOK!三井住友カードとGMOが提供する後払いサービス「アトカラ」とは?

2024.02.10

■連載/綿谷さちこのクレカの強化書

ここ数年、国内外で急速に普及している後払いの「BNPL」サービス。BNPLは、「Buy Now, Pay Later」の頭文字で、その言葉通り、「今買って、後で払う」というサービスのこと。

商品を購入して受け取った後にコンビニや銀行振込などで代金を支払うので安心でき、クレジットカードと比べて利用前の審査や手続きが簡単なところが若年層にもウケている。

国内では「Paidy(ペイディ)」や「ZOZOツケ払い」、「メルペイスマート払い」など様々なサービスがあり、その市場規模は2021年に1.1兆円だったところ、2026年には2兆円にも及ぶと言われているのだとか。

そんなBNPLサービスに、新たに「アトカラ」というサービスが登場。2024年2月6日に行われた説明会によって、27日よりサービスを開始することが発表された。

「アトカラ」アプリのトップ画面。

ケータイ番号とメアドの入力で気軽に利用できる

アトカラは三井住友カード、GMOペイメントゲートウェイ、GMOペイメントサービスの3社によって提供される。

GMOでは従来型の「GMO後払い」というサービスを提供しているが、それはECでの利用が中心で、商品と一緒に届く紙の払い込み用紙を使って都度払いするのが主な支払い方法。一方、アトカラでは利用から請求までWebで完結し、請求書ごとではなく、まとめて支払えるところが便利。分割払いや対面払いにも対応する。

クレジットカードでは入会時に審査が必要なのに対して、アトカラでは携帯電話番号とメールアドレスのみの入力でいいところも気軽。セキュリティ管理はSMS認証することで補う。クレジットカードを持たない若年層でも買い物がしやすいのが利点だ。

アトカラには都度与信型と会員登録型の2つのサービスがあり、都度与信型は55000円までであれば、会員登録や本人確認不要で、翌月1回払いを利用することができる。会員登録型は登録が必要なものの、審査は最短5分で完了。利用枠内であれば金額の制限はなく、336回までの分割払いが可能になる。

都度与信型と会員登録型のサービス概要は以下のようになる。

新たなBNPLサービスで加盟店や利用者の拡大を目指す

説明会に登壇したGMOペイメントサービスの向井克成氏は、「従来のGMO後払いでは、高額の商品や転売リスクが高い商品を扱うショップに利用してもらうことが難しかった。だが、アトカラは家電やPC、ジュエリーなどのショップでも利用してもらうことができる。また、ECに限定せず、教育サービスや旅行などにも利用範囲を広げて、営業展開をしていきたい」と、ターゲット拡大に意欲を見せた。

GMOペイメントサービス 代表取締役社長 向井克成氏。

一方、三井住友カードの疋田政彦氏は、「総合決済カンパニーとして、今までに40を超える様々な決済サービスを提供してきたが、クレジットカードをメインとしている弊社では捉えきれないニーズがあった。今回、新たなBNPLサービスをスタートすることで、デジタルを活用した分割払い取引の拡大を目指したい」と、狙いを語った。

三井住友カード 常務執行役員兼アクワイアリング統括部長 疋田政彦氏。

 

GMOは後払い決済サービスのノウハウを。三井住友カードはクレジットカード事業の与信や分割払いのノウハウを提供し合い、「国内No.1BNPLサービスを目指す」と意気込む。目標は5年間で100万人の会員獲得だ。

アトカラを利用する場合は、27日に提供が開始された「アトカラ」アプリをダウンロード。携帯電話番号とメールアドレスを登録すれば、ECの加盟店で翌月1回払いが利用できる。会員登録を行なえば、支払いの際に336回の支払い回数を選択できる。なお、6回までは分割払い手数料が無料だ。

アプリ画面。月々の支払い金額がわかりやすい。

1万円の商品を購入して10回払いを選んだ場合。分割手数料がいくらかもわかる。

10回払いの支払い回数ごとの金額を表示。残高をすぐに支払うこともできる。

三井住友カードではオールインワンの決済端末「stera terminal」やモバイル端末「stera mobile」を加盟店に提供している。それらの端末を設置する加盟店では対面取引も可能になる。会員登録型の会員であれば、アプリのQRコードを決済端末にかざすことで支払うことができ、後払いなので残高が足りなくてチャージしたりする面倒もない。

実店舗では決済端末のステラにアプリのQRコードをかざして支払う。

決済完了画面。この決済を後払いにできる。

アトカラの対面取引が可能な店舗は以下の通り。加盟店は順次、拡大予定。

三井住友カード会員なら、インターネットサービス「Vpass(ブイパス)」と連携させることで、アトカラの利用明細もまとめて確認できるようになる。三井住友カードの利用で貯まるVポイントの連携については検討中だと言う。「アトカラの利用においてもポイント付与やポイント充当できないかどうか検討したい」と疋田氏。

BNPLサービスの魅力は、今、手持ちのお金がなくても買い物できるところ。しかも利用明細や支払い状況などがスマホで完結するのも便利。今後、ますます発展していくBNPLサービスだけに、三井住友カードとGMOが新たにスタートさせたアトカラが、どのように発展していくのか期待される。

アトカラのサービスロゴとイメージキャラクター「アトカラッコ」。

アトカラ
https://www.atokara.jp/

取材・文/綿谷禎子

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