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こんにちは。
弁護士の林 孝匡です。
宇宙イチわかりやすい法律解説を目指しています。
同窓会で2人に火がついた?
夫は「同窓会に行った妻が……同級生とヤッた」と確信。同級生を訴え300万円を請求しました。
けっこうキワドいメールがあったんですが、
女性裁判官
「そのメールの内容じゃ不貞行為は認定できません」
(東京地裁 H25.3.15)
以下、わかりやすく解説します。
※ 争いを一部抜粋して簡略化
※ 判決の本質を損なわないよう一部フランクな会話に変換
登場人物
―― 旦那さんにお聞きします。奥さんの浮気を確信した決め手は?
■ 夫
「メールを見たらこれはヤッてるだろという内容がわんさかでした」
■ 妻(以下「翔子」)
・長女 16歳
・次女 13歳
―― 今回訴えられたマサオさん、奥さんとのご関係は?
■ マサオ
「小学校の同級生です。私は翔子さんとそんな関係にはありません」
同窓会で恋に発展!?
翔子は小学校の同窓会に参加するために、新幹線で東京から名古屋まで行きました。そこでマサオと出会い、1次会と2次会に参加し、メアドを交換しました。翔子はその日のうちに新幹線で東京まで帰りました。
その日以降、2人は頻繁にメールのやりとりをしました。
(2人は昔付き合っていたのかもしれませんね。お互い家庭が落ち着いたころに昔の恋人に会うと、当時の感情が再燃する。「あのまま私たち結婚してたらどうなってたんだろうね?w」なんて言いながら微笑み合う。そう、私は想像力が豊かなのです。妄想系弁護士なのです。※ 判決文には一切書かれていないのであしからず)
―― 旦那さん、奥さんの行動は怪しかったですか?
夫
「はい。同窓会に行ってから変わりました。携帯電話を肌身離さず持っていました。着信をしきりに気にして着信があればただちに返信していたんです」
―― 令和5年度の厚生労働省の調べによると、同窓会で恋が再燃するケースは70%にものぼるらしいですからね(んな統計ねーだろ)。で、奥さんに問いただしたりしたんですか?
夫
「妻の携帯電話を見ました」
―― そこには!?
夫
「こんなメールのやりとりなどがありました」
「愛してる」
「大好き」
その他、SEXをほのめかすワードあり
―― 完全にクロ、漆黒ですね。
というわけで、夫はマサオを訴え、300万円の損害賠償請求をしました。