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スマホの動作を重くする原因の一つが、『ジャンクファイル』です。ジャンクファイルの意味や、削除するメリットを紹介します。iPhoneとAndroidスマホそれぞれの削除の方法にも触れるので、実際に行なう際の参考にしましょう。
そもそもジャンクファイルとは?
『ジャンクファイル』と聞いても、何のことなのかわからない人もいるのではないでしょうか?まずは、ジャンクファイルがどのようなものなのか、意味を確認しましょう。併せて、ジャンクファイルを削除するメリットも紹介します。
■ジャンクファイルの意味
ジャンクは、『がらくた』『無価値なもの』という意味の英語である、『junk』の片仮名語です。ジャンクファイルとは、がらくたとなった無価値ファイル、つまりなくても困らない不要なファイルのことを指します。
ジャンクファイルは、アプリの処理中やネットの閲覧、画像のダウンロードなどによって一時的に保存されたデータが蓄積されていきます。それぞれのファイルは微小でも、蓄積されることでスマホの動作が遅くなるなど、悪影響を及ぼすのです。
■ジャンクファイルを削除するメリット
ジャンクファイル自体には特に大きな害はありませんが、スマホのストレージ容量を圧迫する要因になります。スマホのストレージ容量は限られており、容量が少なくなると動作が重くなるなど、使用環境に影響を及ぼします。
その他にも、画像や動画をダウンロードできなくなったり、必要なOSのアップデートができなくなったりすることも珍しくありません。OSのアップデートには、セキュリティの強化など重要な役割があります。
快適で安全な使用環境を確保するためには、定期的にジャンクファイルを削除してストレージの空き容量を増やすことが大切です。
iPhoneでジャンクファイルを削除する方法
iPhoneのジャンクファイルは、どのように削除したらよいのでしょうか?削除する方法を二つ紹介するので、自分のやりやすい方法を試してみましょう。
■iPhoneを再起動して削除する
iPhoneでは、再起動によってジャンクファイルを削除できます。手間がかからず誰でも簡単にできる方法なので、適時再起動するのがおすすめです。
ジャンクファイルは、iPhoneのストレージで確認することが可能です。まずはiPhoneを起動して、『設定』『一般』『iPhoneストレージ』の順にタップしましょう。アプリ・メッセージ・写真など、何にどのくらいの割合でストレージ容量が使用されているのかをチェックできます。
また、インストールされているアプリと、消費しているストレージ容量がまとめられた一覧も表示されています。使っていないアプリがストレージ容量を圧迫している可能性もあるので、確認してみましょう。
出典:iPhone や iPad のストレージを確認する方法 – Appleサポート(日本)|Apple
■iPhoneの設定から削除する
iPhoneの設定からも、簡単にジャンクファイルを削除できます。Webを閲覧すると、検索履歴やキャッシュ、Cookieが生成されて徐々に蓄積されていきます。
それらを削除したいときには、まずiPhoneを起動し、『設定』『Safari』『履歴と Web サイトデータを消去』の順にタップしましょう。
出典:iPhone、iPad、iPod touch で Safari から閲覧履歴、キャッシュ、Cookie を消去する- Appleサポート(日本)|Apple
iPhone対応のジャンクファイル削除アプリはある?
ジャンクファイルを削除してくれる、便利なアプリもあります。iPhoneに対応したアプリの概要を紹介するので、どのようなものなのかチェックしましょう。
■Smart Clean
iPhoneに対応したスマホの中身を整理してくれるアプリとして知られているのが、『Smart Clean』です。iPhoneとiCloudのクリーンアップをしてくれます。
『クイック識別』という機能を備えているのが特徴で、ぼやけた画像や連写した画像、不要なスクリーンショット、重複した連絡先などをすばやく識別し、クリーンアップします。
類似画像や連写画像は保存に適した画像を選択し、不要な画像を削除する機能もあり、便利です。画像や動画の圧縮も可能で、より多くのストレージ容量を確保できます。
- アプリ名:Smart Clean – ストレージクリーナー
- 価格:無料
- App Store:ダウンロード
Androidスマホでジャンクファイルを削除する方法
Androidスマホでジャンクファイルを削除する方法は、三つあります。それぞれの方法を詳しく紹介するので、自分に適した方法で試してみましょう。
■リカバリーモードで削除する
Androidのリカバリーモードを使うことで、システムのジャンクファイルを削除できます。リカバリーモードには、デバイスに一時的に保存されているファイルを削除する機能が備わっており、デバイス上のデータを失わずにキャッシュだけを削除することが可能です。
消去するときは、まず電源ボタンと音量を上げるボタンを同時に押して、デバイスの電源をオフにします。『Android Recovery』が表示されたら、ボリュームダウンキーを押して『キャッシュパーティションのワイプ』を選択し、電源ボタンを押しましょう。
最後に『はい』『今すぐシステムを再起動する』の順に選択すると、ジャンクファイルが削除できます。
出典:手間のかからない 5 つの方法で Android 上のジャンク ファイルをクリーンアップ [最新ガイド]|SAMSUNG
■Androidの設定から削除する
iPhoneと同様に、Androidスマホでも設定からジャンクファイルを削除可能です。
削除するときは、まずスマホを起動し『設定』を開き、『アプリ』を選択します。アプリの中からキャッシュを削除したいアプリをタップしましょう。『ストレージ』『キャッシュのクリア』の順にタップすることで、ジャンクファイルを削除できます。
デバイスの『ストレージ』設定にアクセスし、キャッシュデータを表示することができます。ポップアップウィンドウで『OK』を選択してもジャンクファイルを削除可能です。
■Files by Googleを使って削除する
『Files by Google』はGoogleが提供しているアプリで、ジャンクファイルの削除ができます。やり方は次の通りです。
まず、デバイスを起動し、Files by Googleを開きます。次に画面の下の方にある削除アイコンをタップします。ジャンクファイルの『xxMBを消去』をタップし、再度確認ダイアログの『消去』をタップしましょう。
なお、Files by Googleは一部のAndroidスマホにはインストールされていますが、されていない場合はGoogleストアからインストールが可能です。
- アプリ名:Files by Google
- 価格:無料
- Google Play:ダウンロード
出典:ジャンク ファイルを削除する – Files by Googleヘルプ|Google
そもそもFiles by Googleとは?
Files by Googleは、スマホの中身を整理・管理できるアプリのことです。GoogleがAndroidスマホ向けに提供しているもので、iOSには対応していません。
前述したジャンクファイルの削除だけでなく、重複したファイルや使用していないアプリ、スクリーンショットなども簡単に削除可能です。
ストレージの空きが少なくなったときや、30日以上使用していないアプリがあるときなど、空き容量に関する通知を受け取る機能もあるため、自分で確認する手間が省けます。その他にも、ファイル管理に便利な機能が多く備わっています。
Files by Googleの便利な機能
便利な機能の一つが、ファイルの管理です。ファイルの一覧をギャラリー表示とリスト表示の2種類から選べます。検索機能があり、ファイルの種類や大きさなどでフィルタをかけることも可能です。
また、既存のフォルダーにファイルをコピーしたり、SDカードに移動したりできます。近くにあるAndroidデバイスとファイルやアプリの共有も可能なので、撮影した写真などを家族や友人と共有したいときなどに便利です。
出典:Files by Google の使い方 – Files by Google ヘルプ
構成/編集部