2024年、世界で最も影響力のある起業家といえばイーロン・マスクを挙げる人も多いでしょう。
マスクといえばツイッターを買収して「X」に改名したり、宇宙ビジネスを展開する「スペースX」や衛星通信サービスの「スターリンク」、そしてEVの「テスラ」など、さまざまな事業をグローバルに展開している稀代の経営者でもあります。
そこで今回はマスクが経営する「テスラ」の株をもしも10年前から保有していたら?をテーマに、テスラのビジネスモデルや株価に迫っていきたいと思います。
テスラのビジネスモデル
テスラの基本的なビジネスモデルは多岐にわたり、電気自動車(EV)の製造と販売を中心に据えつつ、再生可能エネルギー分野や自動運転技術などにも注力しています。以下がその詳細です。
【電気自動車(EV)の製造と販売】
Model S テスラの初の量産モデルで、高性能かつ豪華なセダン。長距離走行が可能で、先進的なテクノロジーを備えています。
Model 3 テスラが大量市場向けに設計したコンパクトセダン。手頃な価格で広く普及を図りました。
Model X 高級SUV型の電気自動車で、ファルコンウィングドアが特徴。家族向けやアクティブなユーザーを対象にしています。
Model Y Model 3のプラットフォームを共有するコンパクトSUV。クロスオーバーセグメントに参入しました。
【電動トラックおよび商用車】
Cybertruck ピックアップトラック型の電気自動車。頑丈な外観と高い性能が特徴。商用および個人向け市場にターゲットを絞っています。
【再生可能エネルギー】
太陽光発電製品 テスラは太陽光発電パネルやソーラーローフ(太陽光発電を組み込んだ屋根材)を提供し、家庭や企業向けの再生可能エネルギーソリューションを提供しています。
バッテリー製品 Powerwall(家庭用バッテリー)やPowerpack(企業向けの大規模なバッテリーシステム)など、エネルギー貯蔵製品も展開しています。
【自動運転技術】
テスラの車両は自動運転機能を搭載しており、ソフトウェアアップデートによってその性能が向上します。将来的には、フルセルフドライビング(FSD)機能も提供することを目指しています。
【エネルギーおよびEV関連サービス】
スーパーチャージャーネットワーク テスラは高速充電ステーションネットワークを展開し、長距離走行の利便性を向上させています。
ソフトウェアアップデート リアルタイムで行われるソフトウェアアップデートにより、車両の性能や機能を向上させています。
これらの要素が組み合わさり、テスラは総合的なエコシステムを構築し、電気自動車と再生可能エネルギーの分野でトッププレイヤーとなっています。