2024年2月2日に米国で先行販売された「Vision Pro」など、アップルは常に私たちの生活をアップデートするような製品を生み出してきました。
世界の時価総額ランキングにおいてもアップルはマイクロソフトと1位を争っており、今後も世界のテクノロジーを牽引する存在といえるでしょう。
そこで今回はアップルのビジネスモデルをひも解きながら、「もしも10年前にアップルの株を購入していたら?」をテーマに、この期間のアップルの動向を株価と共に振り返ります。
アップルのビジネスモデル
アップルのビジネスモデルはハードウェア、ソフトウェア、サービスの統合に焦点を当てています。以下は、アップルの主なビジネス領域です。
【ハードウェア製品の販売】
・iPhone スマートフォン市場でのリーダー製品。iPhoneの販売がアップルの収益の半数以上を占めています。
・iPad タブレットデバイス。様々な用途に使われており、個人ユーザーやビジネスユーザーに向けて提供されています。
・Mac パーソナルコンピュータラインナップ。デスクトップとラップトップの両方が含まれます。
・Apple Watch スマートウォッチ。健康トラッキングや通知などの機能があります。
・AirPods ワイヤレスイヤフォン。音楽鑑賞や通話に使用されます。
・Vision Pro アップルが開発した世界初の空間コンピュータ
【ソフトウェア】
・iOS iPhoneやiPadなどのモバイルデバイス向けオペレーティングシステム。
・macOS Macコンピュータ向けオペレーティングシステム。
・watchOS Apple Watch向けオペレーティングシステム。
・tvOS Apple TV向けオペレーティングシステム。
【エコシステムと統合】
アップルはハードウェアとソフトウェアを緊密に統合し、シームレスなユーザーエクスペリエンスを提供しています。例えば、iPhoneとiOS、MacとmacOSの組み合わせなどがこれに該当します。アプリストアやiTunesを通じて、ユーザーはアプリやメディアコンテンツを購入できます。
【サービス】
・App Store アプリやゲームの販売プラットフォーム。
・Apple Music 音楽ストリーミングサービス。
・Apple TV+ オリジナルコンテンツを提供するビデオストリーミングサービス。
・Apple Arcade ゲームのサブスクリプションサービス。
・Apple News+ ニュースや雑誌のサブスクリプションサービス。
・iCloud クラウドベースのストレージサービス。
【小売店舗とオンライン販売】
アップルは世界中に直営店舗を展開(世界26カ国、520店舗)し、直接顧客との接触を重視しています。また、オンラインストアも提供しています。
【研究開発と革新】
アップルは常に新しい技術や製品の開発に力を入れており、これによって市場での競争優位性を維持しています。
アップルのビジネスモデルは、高品質なハードウェアとそれに統合されたエコシステム、幅広いサービス提供により、顧客に一貫性のある製品体験を提供し、顧客忠誠度を高めています。
こうしたブランディング力もアップルが他社より優れている部分といえるでしょう。