水まわり・タイルの国内事業が100周年を迎えるLIXILは、ハイグレードタイプのシステムキッチン「RICHELLE(リシェル)」をフルモデルチェンジ。2024年4月1日より販売を開始すると発表した。
新しい「RICHELLE」誕生の経緯と背景
昨今、プレミアム・こだわり消費の増加に伴い、住まいへの価値観は大きく変化している。
LIXILによれば、キッチンにおいては、デザイン性や居心地のよさといった価値がこれまで以上に求められる傾向にあるという。このような背景から、同社はシステムキッチン「RICHELLE」を刷新。
「本質を究めたミニマルなデザインが醸し出す、上質な佇まいと品格の新たな『RICHELLE』が誕生しました」と説明している。
今回のモデルチェンジでは、「RICHELLE」の特徴の一つでもある熱・キズ・汚れに強く高級感のあるセラミックトップが、より洗練されたデザインへ進化した。そのシャープなスリムデザインワークトップは薄さが洗練された印象を演出し、キッチンのフォルムを美しく引き立てる。
また、繊細なきらめきが印象的な新柄のラパートカーボンとラパートシルクを新たにラインアップ。さらに、セラミックトップに合わせた扉カラーや、細部までこだわりノイズを削ぎ落とした掘り込み加工の取手は、より洗練された上質なリビング空間を演出する。
あわせて、家事負担を軽減する最新の周辺機器もオプション搭載し、心も満ちる居心地のよい空間を実現。
具体的にはフロントオープンの食洗機はミーレ製とパナソニック製から選べるほか、周辺収納にはすっきりとした収まりでオーブンをビルトインできる「ウォールオーブンストッカー」を追加。インテリア空間とも美しく調和する。
■セラミックトップ
・デザイン強化
キッチンのデザインは、世界的に「スリム」「ノイズレス」がトレンドとなっており、今回はキャビネットモジュールの全面的な見直しと共に、セラミックトップとサイド/エンドパネルにスリムデザインが追加された。
・カラーバリエーション
最近の空間トレンドはモノトーンが主流ではあるが、黒や白が極端ではなく、やや色味やグレーさを帯びたものが人気となっているという。
そして、この度セラミックトップのデザインを刷新し、同社独自の半磨きが魅力のラパートシリーズに待望のブラック系とホワイト系が追加された。
・軽量化・ワークトップ分割対応
熱・キズ・汚れに強く高級感のあるセラミックトップだが、人造大理石より重く搬入時の負担が大きいことが課題だった。
そこで今回は従来品より約2/3に軽量化(特許出願中)を実現、搬入時の負担を削減した。また、ワークトップの分割対応もできるようになり、エレベーターを使用して搬入が必要なマンションなどのリフォームでも選択が可能になった。
■扉・取手デザイン
・扉デザイン追加
高級感のあるデザインの「ラスターメタルシリーズ」と「リアルウッドシリーズ」、「ファインクラフトシリーズ」が追加された。
「ラスターメタルシリーズ」は、近年トレンドである金属調の塗装扉で、ラパートシリーズのセラミックトップと合わせやすく高級感あふれる扉シリーズだ。「リアルウッドシリーズ」は、上質で本物志向の天然木突板塗装扉。LIXILのインテリア建材「ラフィス」と連動した木目柄で(※1)、インテリアと合わせたリビングの空間デザインが可能だ。
また、「ファインクラフトシリーズ」はセラミックトップ、”バサルトブラック”と同じ柄でワークトップだけでなく、キッチン全体に重厚感を与える扉シリーズとなっている。
※1 材質や詳細なカラーは異なります。
グループ5 ラスターメタルシリーズ
グループ4 リアルウッドシリーズ
グループ3 ファインクラフトシリーズ
・取手デザイン追加
操作性を維持したまま、ハンドルレスで出っ張りのないノイズレスなデザインの「J型取手」を、「ラスターメタルシリーズ」「クレストカラーシリーズ」「リアルウッドシリーズ」の3つの扉シリーズにラインアップした。
■その他周辺機器オプション
・食洗機
間口60cmの大容量フロントオープンタイプをミーレ製とパナソニック製から選べる。フロントオープンなので、食器の出し入れがしやすく日常の家事負担を軽減。また、食洗機でありながら扉と同じ面材なので、ノイズレスなデザインになっている。ミーレ製では間口違いの45cmのタイプも選択が可能だ。
・周辺収納「ウォールオーブンストッカー」
周辺収納の使いやすい高さにオーブンをビルトインした「ウォールオーブンストッカー」も用意。オーブンは、多彩な調理機能のミーレ製とパナソニック製を選ぶことができ、どちらもすっきりとした収まりで、インテリアに調和する。
■参考価格
・RICHELLE(間口255cm 奥行65cm 基本プランの場合) 87万4000円~
※税・工事費別
構成/清水眞希