「老後資金は2000万円必要」と言われる昨今。2024年1月から新NISAが開始されたこともあって世間の資産運用への関心が高まっている状況ではあるが、実際のところ、どれくらいの人が老後資金を貯蓄し、また、投資・資産運用をしているのだろうか?
ライボの調査機関「Job総研」はこのほど、社会人男女660人を対象に「老後資金の意識調査」を実施し、その結果を発表した。
52.0%が老後資金を「貯めている」と回答
回答者全体の660人に老後資金の貯蓄有無を聞くと、「すでに貯め始めている」と回答した人が52.0%で過半数を占めた。
「すでに貯め始めている」と回答した割合を年代別にみると、50代が62.8%で最多となり、次いで40代が53.6%、30代が51.7%、20代が42.2%と、年代が上がるほど貯蓄者割合が高まる結果になった。
75.1%が「投資または資産運用をしている」と回答
回答者全体の660人に現在の「投資・資産運用」の有無を聞くと、「投資・資産運用どちらもしている」が43.8%、「投資のみしている」が16.5%、「資産運用のみしている」が14.8%で、いずれかを運用している人が75.1%に達した。
運用している人の割合を年代別に見ると、30代が79.5%で最多となり、次いで40代が74.2%、20代が72.2%、50代が71.6%となった。
運用種類は「NISA系」が最多
現在投資・資産運用をしていると回答した496人に運用の種類を聞くと、「NISA・つみたてNISA」が65.1%で最多となり、次いで「株式」が35.7%、「投資信託」が33.1%となった。
同回答者に1ヶ月に投資・資産運用に回す額を記述回答にて聞くと、平均が8.8万円、中央値が3万円、最頻値が3万円となった。
資産運用の理由は「老後の蓄え」が1位
投資・資産運用をしていると回答した496人に銀行貯金から投資・資産運用への移行経験を聞くと、「移行した」が78.8%で過半数を占め、「移行していない」は21.2%となった。
同回答者に運用理由を聞くと「老後の蓄え」が49.4%で最多となり、次いで「資産運用が趣味」が29.4%、「リスクの分散」が28.8%となった。
82.3%が老後資金には「不安あり」と回答
回答者全体の660人に老後資金への不安有無を聞くと、「とても不安がある」が32.9%、「不安がある」が25.0%、「どちらかといえば不安がある」が24.4%となり、「不安がある」と回答した人は82.3%に達した。
不安があると回答した543人にその理由を聞くと、「年金の受給有無」が68.3%で最多となり、次いで「物価高騰による生活費の増加」が54.3%、「健康保険や医療費の増額」が50.3%となった。
不安がなくなる老後資金の中央値は2,500万円
回答者全体の660人に不安がなくなる老後資金の額を記述回答にて聞くと、平均額は4,040.3万円、中央値が2,500万円、最頻値が2,000万円となった。
同回答者に老後資金を蓄え始める歳を記述回答にて聞くと、平均は33.1歳、中央値が30歳、最頻値が35歳となった。
<調査概要>
調査対象者:現在職を持つすべての社会人
JobQ Town(ジョブキュータウン)登録者
調査条件:全国 / 男女 / 20~50代
調査期間:2024年1月3日~1月9日
有効回答数:660人
調査方法:インターネット調査
出典元:株式会社ライボ
構成/こじへい