間もなく本格的な花粉症の季節がやってくる。地域によって花粉の飛散量が異なることは知られているが、では、日本で最も発症率が高い都道府県というと、いったいどこになるのだろうか?
ウェザーニューズはこのほど、花粉症の発症率や対策の実態を調査するため、スマホアプリ「ウェザーニュース」を通じて「花粉症対策調査」を実施し、その結果を発表した。
2人に1人以上が花粉症、最も発症率が高いのは山梨県
ウェザーニュースアプリのユーザーに「あなたは花粉症ですか?」と質問し、「花粉症です」「花粉症ではありません」の2択で回答してもらった。計10,567人の回答を集計した結果、「花粉症です」と回答した人は55%で、2人に1人以上が花粉症ということがわかった。
都道府県別にみると、最も花粉症の人の割合が高かったのは山梨県で63.1%、2位は静岡県で62.5%、3位は埼玉県で62.0%となった。全国平均の55%を超える県は本州の太平洋側に集中しており、特に関東甲信と東海で60%を超える県が多くなった。
ウェザーニュースが全国に設置している独自の花粉観測機「ポールンロボ」による観測に基づいて解析された2017〜2023年の花粉飛散の平均値を見てみると、東北北部の一部や福島県、関東甲信、東海などで特に飛散量が多いことがわかる。
東北北部では花粉症の発症率が30〜40%台で、都道府県ランキングも40位以下のため、発症率と飛散量が完全に一致しているとはいえないが、上位にランクインしている山梨県や静岡県、関東などでは飛散量も多い傾向にある。
■女性は6割が花粉症年代別だと10〜30代の発症率が高い傾向
性別でみると、花粉症の方の割合は男性52%、女性62%で、男性よりも女性の花粉症の方が多いことがわかる。また年代別にみてみると、10〜30代の発症率が高く、10代では7割弱が花粉症だった。