イベント事の前に前夜祭があるように、飲み会の前には「0次会」が催される場合がある。そんな景気づけの一杯で1次会に弾みをつける「0次会」への参加経験がある人は、いったいどれくらいいるのだろうか?
リクルートの外食市場に関する調査・研究機関『ホットペッパーグルメ外食総研』はこのほど、首都圏・関西圏・東海圏での「0次会」の経験についてアンケート調査を実施し、その結果を発表した。
2017年3月以降で「0次会」の経験がある人は22.8%。圏域による差が大きい
コロナ禍前から、リタイヤ層の増加等を背景に注目されていた「0次会」(今回の調査では、1次会の前に別のお店で、お一人様や参加者の一部で、軽く飲んだり食べたりすること、と定義)。2017年3月以降で「0次会」の経験を尋ねたところ、「0次会をしたことがある」は22.8%であった。
時期別では、2017年3月以降では、コロナ禍前の経験率は20.5%で、コロナ禍中・コロナ禍後に比べ高かった。性年代別では、30代男性で最も高く、29.0%の経験率であったが、時期別で「コロナ禍後」に限ると20代男性が19.1%と最も高かった。また、圏域別では、首都圏で経験率が24.8%に対して、関西圏では21.0%、東海圏では18.4%と、圏域による差が目立つ。
「0次会」実施の理由・目的は「時間の余裕があった」68.7%と計画性はなし
「0次会」を実施した理由や目的について尋ねたところ、最も割合の高かった理由・目的は「時間の余裕があった」で68.7%。あまり計画的には行われていない様子から、前ページで首都圏での経験率が高かった理由として、リモートワークの浸透度合いや、圏域の広さに由来する時間的余裕をもった移動になること等が関係していることも考えられそうだ。
他にも、「早く飲み始めたかった」(33.3%)、「1次会の前に特に親しい人との会話を楽しみたかった」(26.5%)を理由・目的として選択する割合が比較的高かった。性年代別では、30~50代男性は、「早く飲み始めたかった」、20・30代女性は「1次会の前に特に親しい人との会話を楽しみたかった」の割合が、他の性年代に比べ高くなっている。
「0次会」の平均予算は2,403円。60代は3,000円台、20・30代女性は2,000円未満
「0次会」の予算について尋ねたところ、平均は2,403円で、「2,000~2,500円未満」(21.6%)と「1,000~1,500円未満」(20.3%)のシェアが多くなっている。性年代別では、60代男性の平均予算が最も高く3,208円、以下、60代女性が3,163円と続く。逆に20・30代女性は順に1,978円、1,925円であり、2,000円を下回った。また、圏域別では、「0次会」参加の経験率が最も低かった東海圏の平均予算が2,671円で、他の圏域よりも高くなっている。
出典元:リクルートグループ
構成/こじへい