ソニーは、5G対応のポータブルデータトランスミッター「PDT-FP1」を3月22日に発売する。希望小売価格は159,500円。
報道写真や放送映像の撮影現場で安定した高速通信とシンプルなワークフローを実現
「PDT-FP1」は、報道写真や放送映像制作など、撮影から納品、放送や配信までスピードが求められる現場で活用する無線通信機器。屋外やWi-Fi通信を使用できない屋内でも、高速・低遅延で安定したモバイルデータ通信を提供し、効率的でシンプルなワークフローを実現する。
■国外でも繋がる、高速・低遅延通信
通信特性を高める独自のアンテナ構造と配置により、国内外の5Gミリ波帯やSub6通信、スタンドアローン方式の5G通信、ローカル5Gなどの幅広いバンドに対応し、高速・低遅延通信を実現する。
また、差し込み式の物理的なSIMに加え、抜き差し不要なeSIMを備えるデュアルSIM対応。電波状況により、つながりやすい回線を自動的に選択し、SIMを切り替えてデータを転送することも可能だ。
■安定した連続通信を実現する冷却ファンとダクト構造
新規開発した内蔵の冷却ファンとヒートシンクにより、高負荷状況においても高いパフォーマンスを確保し、最大40℃の環境でも熱遮断を防ぐ。
また、薄型設計でありながら、効率的に内部の熱を放散するダクト構造を備えることで、安定した連続通信を強力にサポート。さらに、撮影状況に応じて冷却ファンの動作モードをオート(バランス)、冷却優先、静音優先から選択することが可能だ。
■ソニー製カメラとの連携でデータ転送のシンプルなワークフローを実現
新規開発の「カメラ有線接続」設定機能を備えており、本機と対応するソニー製カメラをケーブルで接続するだけで写真や動画を本機に取り込み、そのデータを指定したFTPサーバーやソニーが提供するクラウドサービスに自動転送できる。
また、電波状況を可視化する専用のアプリケーション「Network Visualizer」により、本機使用中の通信状況などを視認することができるほか、本機に搭載する6.1インチのディスプレイで、通信品質・ファイル伝送状況を同時表示することもできる。
■充実した接続端子と、カメラとの併用に適した本体形状
カメラとの接続端子として、LANポートやUSB Type-C端子、HDMI Type-A端子を搭載。本体の充電用USB Type-C端子を併用し、外部給電をしながらライブ配信やカメラからのデータ転送も可能だ。
さらに、カメラとの併用に適した本体形状で、カメラと三脚を固定するネジ穴に加え、ケーブル止めアクセサリーなどを取り付けるストラップホールも備える。
このほか、8GB(RAM)/ 256GB(ROM)の内蔵メモリーと最大1TBのmicroSDXCカード対応により、高速処理や大容量データの保存も可能だ。
製品情報
https://www.sony.jp/ichigan/products/PDT-FP1/
構成/立原尚子