コロナ禍が収束し、インバウンド需要が回復基調となった今、街中で訪日外国人を見かける機会も増えてきた。では、日本への旅行を考える外国人にとって、特に魅力的に映っている日本の観光地とは、いったいどこなのだろうか?
インバウンド総合メディア「訪日ラボ」および店舗支援SaaS「口コミコム」を運営するmovはこのほど、全国の観光スポットに外国語で寄せられた口コミをもとにした「インバウンド人気観光地ランキング」を発表した。
インバウンド人気観光地ランキング
数ある観光地のなか、今インバウンドに最も人気があるスポットは、京都府の「サムライ忍者体験ミュージアム」となった。同スポットには2週間で200件の外国語口コミが寄せられており、多くの外国人観光客が訪れている様子がうかがえる。
評価も4.8の高評価を獲得しており「侍好きにはオススメ」「スタッフが英語でフレンドリーに説明してくれる」などの声が寄せられていた。
以下、2位「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」、3位「広島平和記念資料館」、4位「原爆ドーム」、5位「サッポロビール博物館」、6位「カップヌードルミュージアム 横浜」、7位「彫刻の森美術館」、8位「国立科学博物館」、9位「東京国立博物館」、10位「京都鉄道博物館」と続いた。
外国語別・インバウンド人気観光地ランキング
レポートでは、英語・中国語(繁体 / 簡体)・韓国語ほか、5つの外国語別の人気ランキングも発表している。このランキングから、各言語圏によって人気スポットに特徴があることがわかった。
英語での口コミで「今」最も人気のある観光スポットは「サムライ忍者体験ミュージアム」となった。TOP10に2施設がランクインした広島県は、コロナ禍前から英語圏からの訪日が多いという特徴があった。
本ランキングから、コロナ禍後も英語圏から広島県に観光客が訪れている様子がうかがえる。
日本語 vs 外国語 口コミ評価比較
さらに本レポートでは、人気観光地TOP10の口コミ評価を言語別に算出。日本語と外国語との評価を比べてみると、ある特徴が見えてきた。
日本語の口コミと比べると、外国語の口コミでは ★評価は同程度~やや高い傾向となった。インバウンドに人気の美術館・博物館において、外国語での口コミを集めることは、日本語での口コミ獲得と同様に高評価が得られる可能性がある。
<調査概要>
調査対象:訪日ラボが独自に選出した国内の「美術館・博物館」609箇所 ※Googleマップ上の表示が「美術館」「博物館」などとされているものから独自に抽出
調査リソース:Googleマップから公開されている口コミ
口コミ調査期間:2024年1月2日 ~ 2024年1月15日
口コミ総数:2,661件(うち 外国語口コミ数:1,081件 )
調査方法:「口コミサイトを”もっと”売上に変える」口コミコム(インバウンドオプション)を利用して
調査リソース上のデータを独自に分析
出典元:株式会社mov
構成/こじへい