2月には米国・欧州・アジア・日本などで、どのような経済指標、金融政策決定会合等のイベントが開かれるのか?
三井住友DSアセットマネジメントはこのほど、チーフリサーチストラテジストの石井康之氏による「2024年2月の注目イベント」に関するマーケットレポートを公開した。
株価が高値を更新する日米の企業業績に注目
日米の株価が高値を更新するなか、企業の10-12月期の決算発表が本格化している。決算が市場予想を上回るかがポイントだ。LSEG(ロンドン証券取引所グループ)によれば、米S&P500種指数採用企業の10-12月期業績は増益基調が続く見通しとなっている。
好調なITセクターに加え、他の業種に業績拡大が拡がるかが注目される。また、QUICKによれば、日本の東証プライム上場企業は大幅な増益が見込まれている。円安や値上げによる増収効果や中国経済減速の影響などが注目される。
中国では、23年の実質GDP成長率が前年比+5.2%と政府目標の「5%前後」は達成したものの、名目GDP成長率は同+4.6%にとどまり、名目が実質を下回った。GDPの名実逆転は、中国のデフレ圧力の強さを示している。
このため1月の消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)が注目される。また、春節(旧暦の正月、24年は2月10日)の大型連休での消費動向が注目される。
インドでは、24/25年度の国家予算案が発表される。モディ政権は今春の総選挙を控えて、景気支援型の予算案を編成する可能性があり、高成長を続けるインド経済の先行きをみるうえで注目される。
出典元:三井住友DSアセットマネジメント
構成/こじへい