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「アジア太平洋地域の行きたい旅行先」日本がトップに選出

2024.01.31

回答者の10人に9人が2024年に自身の大切な人と旅行する意向

旅行・レジャー予約サイトKlookは、アジア太平洋地域の13市場2600名を対象に旅行に関する意識調査を実施。回答者全体で46%が次の旅行先に日本を挙げ、13市場中10市場で日本が旅行先ランキングで1位を獲得するなど、その結果を発表した。

本稿では、その概要をお伝えする。

Klookの共同創業者兼COOのエリック・ノック・ファー氏は、このような旅行トレンドはコロナ後の世界を反映したものであり、パンデミックによって引き起こされた孤立と生活のデジタル化の進展により、人々はつながりを切望するようになったと分析している。

「ミレニアル世代とZ世代にとって、旅行は単なる休暇ではなく、人間関係や絆を強める共通の思い出を作るためのものなのです。パンデミックを乗り越えリベンジトラベルの時代に突入した今、私たちは旅行のダイナミクスに変革が起きていることを目の当たりにしています。旅行は、自分自身や愛する人たち、そして周囲の世界とつながる機会を提供する、必要不可欠なものとなったのです」

■有意義な旅を通じてつながる、お金より体験を優先

回答者の5人に3人が2024年の旅行には30%から50%前年より多く支出する意向を示しており、2023年の旅行1回あたりの平均支出額が2000米ドルと推定されることを考えると、この予算の増加は注目に値する。

旅行者の焦点は引き続き、同行者との有意義なつながりを約束する体験であり、69%は飛行機に乗る前にアクティビティを予約すると回答した。

旅行者が休暇を計画する際に最も重視するのは、体験の有無とその独自性と判明。体験したいことの上位には、自然体験やアウトドア・アドベンチャーが59%でトップ、テーマパークのスリル(53%)、博物館や史跡の文化的豊かさ(51%)が続いている。

ミレニアル世代とZ世代は、孤独を脱し冒険の共有へ

2024年、アジア太平洋地域のミレニアル世代とZ世代は、流行り廃りの激しい自分の時間や孤独なセルフケアの習慣から脱却し、大切な人とつながり発見するために、再び旅に出ることを積極的に選ぶだろう。

アジア太平洋地域の旅行者の10人中9人は、家族、パートナー、親しい友人など、他の人との旅行を望んでいる。

実際、30%(3人に1人)はパートナーとの旅行を選び、26%(4人に1人)は家族との冒険を好み、21%(5人に1人)は友人との冒険を選んでいる。ミレニアル世代はパートナーとの旅行を好み、Z世代は友人グループとの旅行を優先する傾向にある。

旅行者の65%は、長期旅行ではなく、より頻繁で短い休暇を通して、冒険を共有することを求めている。

また、アジア太平洋地域の70%の旅行者が次の旅行先を検討中で、行きたい旅行先のトップは日本で、回答者全体の46%が次の旅行先として挙げた。

調査対象13市場のうち10市場で日本が1位(日本の国内旅行含む)となり、旅行先としての日本の人気ぶりが改めて確認された。

■SNSは体験を共有し、旅への意欲を駆り立てる

回答者のほとんど(96%)にとって、SNSに旅行について投稿することは、単なる記録以上のものとなる。このようなオンラインでの共有は、オンライン・コミュニティとの思い出の共有手段となり、このような共有体験がデジタルライフにおいて不変のものとして根付いている。

SNSは旅行のインスピレーションの源として重要であり続け、中でもInstagram(77%)とYouTube(77%)は、旅行に対する意欲を刺激する主要な手段となっている。

旅行者の3人に1人が旅行コンテンツに毎日触れており、半数以上がSNS上で定期的に旅行体験を共有していると回答した。

インターネット上の旅行に関するおすすめ情報のダイナミクスは進化しており、有名人以外の人物が最も信頼できる情報源となっているようだ。

回答者の80%以上がコンテンツクリエイターのおすすめ情報をもとに旅行を予約しており、旅行における選択をする上で、インフルエンサーが極めて重要な役割を果たしていることが改めて確認された。

春は絆を深める旅行体験の季節、アジア太平洋地域の旅行者に最も人気

回答者の過半数(65%)が、気候や季節は旅行体験に大きな役割を果たしていると回答した。年初の春はAPAC全体で最も人気のある季節であり、回答者の半数近くが2024年の最初の3か月以内に旅行を予定していることがわかった。

自然やアウトドア・アクティビティは、旅行者がこのベストな季節を満喫するための最大の目的となっています。

しかし、嗜好は市場によって異なり、例えばマレーシアとインドネシアの旅行者は春を最も好むという結果だったが、オーストラリアとフィリピンの旅行者は夏の旅行を好むという結果となった。

また台湾と韓国は秋の紅葉を好み、インド、タイ、シンガポールの旅行者は冬に注目してた。

体験とSNSが、旅行者がこの新たな愛情表現としての方法として促進する2024年、同社では新しい目的地や楽しみ方に向かって、旅行への新たな熱意の年になると予想している。

調査概要
調査期間/2023年11月22日〜2023年12月1日
調査対象/アジア太平洋地域13市場(シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピン、ベトナム、日本、韓国、台湾、香港、オーストラリア、中国、インド、インドネシア)の18歳~40歳の男女
有効回答数/2600名
調査方法/インターネット調査

関連情報
https://www.klook.com/ja/

構成/清水眞希

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