寒さ厳しい冬の時期に恋しくなる鍋料理。食卓で親しまれる鍋といえば、寄せ鍋やキムチ鍋、すき焼きあたりが定番だが、たまには、各地域に根付く「ご当地鍋」を試しに作ってみてはいかがだろうか?
旅行情報誌「じゃらん」はこのほど、47都道府県在住の20代~50代1,034名を対象に「ユニークだと思うご当地鍋」を問うアンケート調査を行い、その結果をランキング形式で発表した。
ユニークなご当地鍋ランキング、1位は東京都の「どじょう鍋」!
1位は東京都「どじょう鍋」が獲得。その名のとおり、どじょうを煮た鍋料理で江戸の郷土料理として親しまれ、うなぎに負けないスタミナ料理としても知られている。
2位も同じく東京都から「ねぎま鍋」がランクイン。漢字で「葱鮪鍋」と書くこの鍋は、ネギの風味とマグロの相性が抜群の一品だ。
続く3位は広島県の「美酒鍋」。日本三大酒どころのひとつ西条市の酒蔵で生まれたご当地鍋で、冬はもちろん暑気払いにも食されるというあっさり味が特徴だ。
そのほか、TOP10には地元ならではの食材を使用したものから、名前からは味の想像がつかないものまでさまざまなご当地鍋がラインクインする結果となった。
『じゃらん』ユニークなご当地鍋ランキング:トップ5を紹介
1位:どじょう鍋【東京都】
江戸の郷土料理として親しまれていたどじょう鍋は、どじょうを煮た鍋料理で、うなぎに負けないスタミナ料理としても知られている。
どじょうをまるごと料理した丸鍋や開いたどじょうを割り下で煮込んで卵でとじた柳川鍋などがある。
「初めて見た!」「具材とネーミングにインパクトがある」「味の想像がつかない」などのコメントを筆頭に「意外だけどおいしそう」や「一度食べてみたい」という声も寄せられた。
2位:ねぎま鍋【東京都】
ねぎま鍋は漢字で「葱鮪鍋」と書くとおり、ネギとマグロを使ったお鍋で、俳句の季語にもなるほど歴史がある江戸の郷土料理だ。
醤油と酒、ダシ汁にみりんなどで割り下を作り、ネギを煮ている上にマグロをのせて食べる。
コメントには「組み合せがユニーク!」「焼き鳥かと思ったらマグロでびっくり」「マグロの鍋を初めて知った」など、具材の意外さに驚く内容が多く見られた。
3位:美酒鍋【広島県】
広島県西条市の老舗の酒蔵で考案された美酒鍋。そのまま飲んでもおいしい日本酒を贅沢に使って仕立てた、酒のうまみが詰まったお鍋だ。
味付けはシンプルに塩と胡椒と酒だけ。加熱でアルコールが抜けるので、世代を問わず食べることができる。アンケートには「お酒を使っているのがユニーク」と酒に関することを中心に、「独自性がある」「その土地ならでは」などの声が並んだ。
出典:農林水産省「うちの郷土料理」
画像提供:公益社団法人東広島市観光協
4位:ちりとり鍋【大阪府】
ちりとりに似た鉄板に、ホルモンや牛肉とたっぷりの野菜を煮込んで食べるピリ辛のお鍋だ。主に大阪で食べられていて、おいしいちりとり鍋が味わえるお店も多くある。
ピリ辛のタレが食欲をそそり、お酒も進む一品だ。アンケートを見ると「名前がユニーク」「四角い鍋がインパクトある」などコメントのほとんどが名前のおもしろさに関する内容となった。
5位:しし鍋(しし汁)【石川県】
海の幸だけでなく山の幸も豊富な石川県だが、熊肉を入れたしし鍋は山の幸を堪能できる郷土料理だ。匂い消しとなる味噌とススタケなどの山菜や根菜類と一緒に、コラーゲンたっぷりの熊肉が食べられる。
こちらには「熊肉が気になる」「熊が珍しい」の声を中心に「低カロリーでおいしそう」「食べてみたい!」と、その味に興味を惹かれるコメントが目立った。
<調査概要>
調査時期:2023年12月6日(水)~2023年12月8日(金)
調査対象:47都道府県在住20代~50代
有効回答数:1,034名
複数回答(『じゃらん』掲載情報を中心にピックアップしたご当地鍋の中から、ユニークだと思うものを3つまで選択。コメントはFA)
構成/こじへい