各地の1時間ごとの飛散予報やリアルタイムの飛散状況が確認できる
ウェザーニューズは同社が運営する「ウェザーニュース」アプリにおいて、全国の花粉情報が詳しく確認できる「花粉Ch.」をオープンした。
「花粉Ch.」では、各地の1時間ごとの飛散予報や国内1000か所に展開する花粉の独自観測によるリアルタイムの飛散状況などが確認できる。
さらに昨年、政府の花粉症対策に基づき、日本花粉学会が花粉ランクを4ランクから5ランクに改定。新ランク「極めて多い」を追加したが、花粉Ch.でも今シーズンから、この新ランク「極めて多い」に対応。少ない/やや多い/多い/非常に多い/極めて多い、の5ランクで花粉情報を公開していく。
■まもなくスギ花粉の飛散始まる、早めの対策がおすすめ
まもなく九州や中国、東海、関東の一部でスギ花粉の飛散が始まる予想だ。すでに微量な花粉が飛んでおり、ウェザーニューズが1月18日に行なった調査では、九州から東北で花粉症の方の半数が花粉の飛散を感じていることがわかり、一週間前の調査よりも増加していた。
花粉症は症状がひどくなる前からの対策が効果的なため、本格飛散が始まる前からの対策がおすすめだ。
■新ランク「極めて多い」に対応、ウェザーニュースで2024年の花粉情報を公開
「花粉Ch.」では、花粉(スギ・ヒノキ・シラカバ)の飛散予報が1時間ごと・3時間ごとの時系列と、1週間先まで確認できる(図1)。
また、国内1000か所に設置しているIoT花粉観測機「ポールンロボ」の観測によるリアルタイムの飛散状況も表示(図2)。最寄りのポールンロボの観測データから、今どれだけの花粉が飛んでいるのかがわかる。
花粉の飛散量は時間帯によって変化するため、同じ一日の中でも花粉症の症状に強弱が出ることがある。「花粉Ch.」であれば飛散量の時間変化をより詳細に把握することで、花粉の多い時間を避けたり、飛散量に合わせて対策を強化したりすることが可能になる。
さらに、周辺の花粉症の人の症状の程度や(図3)、自分の花粉症の症状の特徴を診断できる機能(図4)も提供する。
花粉Ch.では前述のとおり今シーズンから、政府の「花粉症対策の全体像」の指針に基づき、日本花粉学会「花粉情報等標準化委員会」によって改定された新しい花粉ランクに対応して花粉情報を提供する。
新しい花粉ランクでは、従来の「非常に多い」の上に「極めて多い」が新設され、少ない/やや多い/多い/非常に多い/極めて多い、の5ランクで花粉情報を公開する。
今回の発表に際して同社では「環境省は、花粉症の症状を和らげたり発症を遅らせたりするためには、花粉へのばく露を避けることが重要と呼びかけています。花粉の飛散が多い予報が出ている際には、外出を避ける、対策を強化するなど、つらい季節を少しでも楽に過ごしていただくためにお役立てください」とコメントしている。
関連情報
https://weathernews.jp/pollen/
構成/清水眞希