令和3年における結婚持続期間15〜19年の夫婦の出生子ども数が0人の割合は7.7%となっており、2002年までの同指数は3%台であることから、子どもを持たない選択をする夫婦が増えていると言えるだろう(※)。
※ 第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)|国立社会保障・人口問題研究所
さまざまなライフスタイルを選択する人が増える中、家庭における年末の一大イベント「クリスマス」の過ごし方も多様化している。
そこで離婚問題を得意とする弁護士とユーザーをつなぐ国内最大級の法律相談サイト「ベンナビ離婚」は、子どもを持たない選択をした夫婦は、どのようにクリスマスを過ごしているのか、調査を実施。結果をグラフにまとめて発表した。
クリスマスを重視している人は4割弱に留まる
クリスマスを「少し重視している」「とても重視している」と回答した人の合計は38.9%であり、「あまり重視していない」「全く興味がない」と回答した人の合計43.1%をわずかに下回った。
年代別の回答においては、20代と30代はクリスマスを重視している人が多かった一方で、40代以上では「あまり重視していない」「全く興味がない」との回答が多い結果となった。
年齢を重ねるにつれて、イベントへの興味や関心が下がっていくことがわかる。
■パートナーと自宅で一緒に過ごした人が最多
既婚者を対象としているため、クリスマスを誰と過ごしたかというアンケートでは、「パートナー(夫・妻)」と回答した人が最多となった。
一方で、次点は「ひとりぼっち」、3位は「家族・親戚」だった。
なお当調査は、2023年12月25日が月曜日であり平日であったため、クリスマスイブである12月24日 日曜日の過ごし方についてアンケートを実施している。
クリスマスの詳細な過ごし方について、61.7%が「自宅で過ごした」と回答しており、「デートや外食をした」というの13.5%の約4.5倍となった。
一方で「何もしていない」割合は2位の17.2%となり、クリスマスを重視していない人にとっては日常と変わらないことがわかる。
調査結果まとめ
年齢と共にクリスマスへの関心は徐々に下がっていき、40歳を過ぎると重視していない人の割合が上回ることが判明した。
また、非日常的な過ごし方をした人は満足度が高く、「何もしなかった・仕事だった」と回答された人は満足度が低い傾向にあるようだ。
最高裁判所事務総局が発表する司法統計年報によると、離婚の動機の1位は男女共通して「性格があわない」こと。クリスマスの過ごし方や、年中行事の満足度など些細な不満やすれ違いが積み重なると、離婚の原因になり得る可能性がある。
子どもがいる家庭の場合、クリスマスは子どものためのイベントを行なうことが多いことが考えられる。
今回調査対象とした子どもを持たない夫婦に関しても、クリスマスでは非日常を楽しむことが夫婦関係を良好に保つ秘訣かもしれない。
調査概要
調査対象/20歳〜59歳の子どものいない既婚者1742人
調査方法/Freeasyを用いたインターネットリサーチ
調査日/ 2023年12月26日(火)~2023年12月28日(木)
関連情報
https://ricon-pro.com/columns/639/
構成/清水眞希