老後に2000万円以上が必要で、しかも、100年は生きるとされている今の時代。誰しもが漠然とした不安を抱えているはずだ。
では、老後の生活において特に多くの人が不安要素だと感じるものとは、いったい何だろうか? また、「老後の備え」は、平均して何歳から行うものなのだろうか?
共通ポイントサービス「Ponta」を運営するロイヤリティ マーケティングはこのほど、同ポイントサービス会員1,000名を対象に老後への希望や不安を聴取した「老後に関する調査」の結果を発表した。
TOPICS1:老後だと思う年齢は平均65歳。回答者の年齢が低いほど老後だと思う年齢も低い傾向
老後は何歳からだと思うか聴取したところ、平均値は65歳となった。5歳刻みで回答結果を確認すると、「65~69歳」が38%と最も高く、次いで「70~74歳(26%)」「60~64歳(19%)」が続く。累計すると「74歳以下」で全体の90%を占めた。
性年代別に見ると、回答者の年齢が低いほど、老後だと思う年齢も低くなる傾向が見られたが、いずれの性年代でも平均値は60代となった。
▼老後は何歳からだと思うか ※自由記述による聴取 (%)(n=1,000)
▼性年代別|老後は何歳からだと思うか ※自由記述による聴取 (%)(全体n=1,000)
TOPICS2:老後の生活への「希望なし」は57%となり、「希望あり」を上回る
老後の生活について、「あまり希望はない」「希望はない」の回答を合わせた「希望なし」が57%と半数を超え、「希望あり」を上回る結果となった。
性年代別では、女性30代で「希望なし」が70%と、最も高くなっていた。また60代を見ると、男女ともに「希望あり」が50%前後と高かった。
▼老後生活への希望(%)(全体n=1,000)
TOPICS3:80%以上が老後の生活に不安を感じており、特に生活費や年金などお金に関する不安が最多
老後の生活に不安を感じているかについて、「不安を感じる」「どちらかといえば不安を感じる」を合わせると、全体で80%という結果となった。女性30代では「不安を感じる」という回答のみで53%と特に高かった。
不安を感じる内容は、「生活費や年金などのお金」が82%と最も高く、以下「体力やケガ、病気などの健康(69%)」、「介護(自分自身)(52%)」が続く。性年代別に見ても「生活費や年金などのお金」はどの性年代も80%前後と高かった。
一方で、「体力やケガ、病気などの健康」は男女ともに40代以上で高くなっており、加齢によって不安が顕在化する様子が見られた。
▼老後生活への不安(%)(全体n=1,000)
▼老後生活への不安内容 ※複数回答(%)※老後への不安あり