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販売されている観賞魚が屋外に定着…たった数匹の放流が招く悲劇のリスクをペット通販大手「チャーム」担当者が解説

2024.01.28

飼えなくなった観賞魚を近所の河川に放流して「元気でね」は大きな間違い!ペットと生態系を思いやることが環境のために何より大切

現在、外来種と呼ばれる動物が日本各地で定着するようになっている。

アライグマ、アメリカザリガニ、ウシガエル。身近なところだと、イエネコも実はれっきとした外来種。

外来種がもたらす自然への影響は決して小さくない。

本来の日本の生物相を崩してしまい、生態系にも影響を与え、場合によっては在来種を絶滅の危機に追い詰めることもある。

これは、たとえ小さな魚たった数匹であろうと同じこと。

昔は、飼い切れなくなった観賞魚を近所の河川に逃がす人というのも少なくなかったし、これを咎める風潮も強くなかった。

場合によっては、自治体が水路にコイや「在来種だから良いだろう」と考え、よその地域の在来種を連れてきて近隣の河川に放つということもあった。

しかし現代では、こういった放流が生態系の均衡を崩す可能性が指摘されており、既に各地に外来種によって席捲されてしまった水域も見られるようになってしまった。

生態系は一度崩れてしまうと、回復までに相当な時間と手間がかかるもの。

一番大切なのは、生態系を崩さないことだ。

今回は、総合ペットショップの株式会社チャームが運営する読み物サイト「AQUALASSIC」にて、観賞魚の放流の問題点についての分かりやすいコラムを執筆している笠間さんに、なぜ観賞魚の放流がNGなのか。詳しいお話を伺うことができた。

たった数匹の放流が取り返しのつかない事態を招くこともあるので、この問題に興味がある観賞魚ファンの方はぜひ、本記事をご覧いただき、観賞魚との正しく楽しい生活の糧としていただければさいわいである。

「とにかく放流しないで!」何故放流が問題なのか。いつでも読み返せる記事を作りたかった

松本 今回はインタビュー取材にご対応をいただき、誠にありがとうございます。

今日は観賞魚の適正飼育と、外来種問題について色々とお聞きしたいと考えているのですが、まずチャームさまにお話を伺いたいと考えたきっかけが、御社が運営しておりますアクアリウム情報サイトの「AQUALASSIC」に掲載されていた「観賞魚を放流してはダメ!最後まで飼育しよう」という記事でした。

私も長年自宅で水槽を維持しており、チャームさまの通販も何度か利用させていただいているのですが、件の記事ではタイトルにあるように観賞魚の終生飼育の大切さと、放流問題についてかなり詳しい情報が盛り込まれておりました。

そこでお聞きしたいのですが、まずこうした記事を作成した意図と、執筆中にもっとも読者に向けて伝えたかった部分について教えていただけますでしょうか?

笠間さん 記事の意図につきましては、放流問題の周知啓蒙として書かせて頂きました。

昨今、アクアリウムに限らず外来種による悪影響が年々問題視されています。

記憶に新しいところとして、2018年のガーパイク、ナイルパーチの特定外来生物指定はきっかけの一つです。

これらの魚種はかつて、安価で入手しやすい大型肉食魚として人気でしたが、現在では特定外来生物に指定され飼育不可能になってしまいました。これは、アクアリウムというジャンルから、選択肢が一つ消えてしまったことを意味しています。

これらの魚種は本来、飼育の際には相応の計画や設備が必要になります。

飼育を検討している方への生体ごとの特性や飼育方法の説明、飼育できなくなってしまった時の対処法、観賞魚を野外に逃がしてしまうことのリスクついての啓蒙が販売店側としても不足していたのではないか、と考えています。

観賞魚業界でも日本観賞魚振興事業協同組合さまや組合員さまが、一度飼育を開始した観賞魚を野外に逃がすことの無いよう注意書きされたパッキング袋、ポスターの掲示などで長年周知に努めております。また、観賞魚引き取りの事業も行っております。

弊社の場合は店頭での販売も行っておりますが、メインはインターネット通販のため、お客様へ直接お伝えできる情報に限りがあります。

そのため、「いつでも読み返せる」形で「何故放流してはいけないのか、その理由にも踏み込んだ」ものを、いつでも、誰もが閲覧できる形として残す必要があると考え、弊社が運用する情報サイト「AQUALASSIC」にて本記事を執筆するにいたりました。

読者の方や飼育者の方に最も伝えたい部分としては、とにかく「放流」をしないことです。

なぜ放流行為がいけないのかといった理由は記事中で書かせて頂きましたが、最低限お伝えしたいことはいずれにせよ「放流はしてはいけない」ということ。

とりあえずこの1点のみをご理解していただければ、観賞魚に由来する外来種問題は防ぐことができます。

1人でも多くの方が観賞魚の飼育を楽しむためにも、飼育していた観賞魚の放流は誤った行為であると、まずは知っていただくことが何よりも重要と考えています。

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